アジカン、ライブに来る小さい子は「イヤーマフ着けて」「音量、耳に良くない」 貸し出しも計画
ライブツアー中の人気ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」(アジカン)ボーカルの後藤正文さんが7月18日、小さい子どもがアジカンのライブに来場する際、大音量から耳を守るため、親は子どもに防音用のイヤーマフを着けさせるよう呼び掛けている。ブログで呼び掛けた。次のツアーからは、忘れた人向けに、イヤーマフ貸し出しも行いたいという。
アジカンはメジャー活動が10年を超え、最近は、未就学や小学生の児童が親とともに来場することも増えているという。「子どもたちのコンサートへの参加は基本的にウェルカム」である一方、「スピーカーから出る音の音量を考えると、はっきりと子どもたちの耳には良くないことも事実」と指摘。今回のツアーで、「安全とは言えないポジションに無防備な子どもがいた」ため、ライブに集中できない事態に遭遇したという。
とはいえ、「バンドとしては、なるべく扉を閉じたくない」と考えており、子どもの来場も制限したくないのが本音。このため、次のツアーから、子どもが入場する際は、「イヤーマフ」と呼ばれる防音ヘッドフォンや耳栓の着用を、入場時のチェック事項に盛り込む計画だという。忘れたり、存在を知らなかった人には、イヤーマフを貸し出すことも始めたいという。
後藤さんは「大人たちは自分の判断で何かを行い、ある程度のことは自分の責任だと納得することができます。けれども、子どもたちはそうはいかない。聴力のダメージは取り返しがつかないことも多いです。守ってあげてください」「防音のイヤーマフをしていても、子どもたちにとって、その場所が安全かどうかは十分に注意しながら、楽しんでください」と呼び掛けている。