来週後半からの気温予想は難解、寒の戻り?春本番?桜の開花に影響も?
関東以西は広く20度超
きょう12日(土)はタイトル画像にある通り、本州付近の広い範囲でよく晴れ、しかも春本番の暖かな空気に包まれたため、広く20度以上まで上がり、全国の半数以上の地点で今年一番の暖かさとなりました。
これから来週前半にかけては天気の崩れることはあっても、上空の暖気は居座るため、4月並みの暖かさが続く見込みですが、来週後半からは暖気と寒気がせめぎ合うような状態となり、寒の戻りがあるのか、春本番が続くのか、非常にぶれ幅の大きな状態となっています。
予想幅が10度以上の日も
上図はウェザーマップが発表している東京都心の予報ですが、最高気温に注目すると、週明けにかけて20度前後の暖かさが続いた後、やや下がる予想となっています。
さらに日々の予想幅も大変大きくなっており、特に来週の週末以降は、上下で10度以上の開きの日も出現しています。
例えば、19日(土)は18度の予想ですが、低い方に大きくぶれれば12度の冬の寒さとなる可能性がある一方、高い方にぶれれば23度の初夏の陽気となる可能性も示唆されています。
さらに3連休明けの22日(火)も同様で、低ければ10度の真冬並みの寒さとなる一方で、高くなれば21度の暖かさとなる予想です。
なぜ、こんなに極端な開きがあるのかというと、それは天気マークに傘マーク(雪マークも)あるように、降水をもたらす低気圧が本州の北側を通過するか、南側を通過するかで、最高気温の予想が大きく異なってしまうからです。
北側?南側?どっちを通過?
18日(金)から19日(土)頃にかけて予想される低気圧は、かなり発達しながら通過する計算もありますが、もし日本海を進んだ場合は、南から暖かな空気が流れ込み、春の暖かな雨となりますが、太平洋側を進んだ場合は、北から冬の空気を引っ張り込むため、とても冷たい雨となる可能性があります。
特に関東地方はこの低気圧のコースにより、出現する最高気温には雲泥の差が生じ、太平洋側を進んだ場合はいわゆる南岸低気圧となり、冷たい雨に加えて、雪の降る可能性さえ出てくる状況となります。
3連休明けも低気圧が通過か
また3連休明けとなる22日(火)頃も低気圧が通過し、今のところ、太平洋側を通る計算が若干多いものの、日本海を通る計算もあり、このあたりも気温の予想幅がかなり大きくなる要因となっています。
さらに、その後も低気圧の通過が予想されており、これもどこを通るのかによって、気温は大きく異なることになりそうです。
もしもこれら予想される低気圧のすべてが日本海を通って、あまり冷たい雨や寒の戻りがなければ、気温はおおむね高い方で推移しますが、逆に太平洋側を頻繁に通れば、冷たい雨や雪を伴うような強い寒の戻りが数日出現することも考えられます。
これらの状況が開花直前となる桜のつぼみの成長にも、少なからず影響する可能性がありそうです。
東京都心は全国最早、3月19日(土)開花予想
ウェザーマップが発表している最新のさくらの開花予想によると、全国で最も早く咲きそうなのは東京都心で、来週19日(土)の予想となっています。
次いで、20日(日)には、福岡、熊本、宮崎、21日(月)春分の日には、高知、佐賀、横浜などでも開花する予想です。
ただ上述したとおり、寒の戻りが何日出現するか、あるいはほとんど出現しないかによって、このあたりは数日ずれる可能性もあり、来週後半以降の予報や最高気温の推移にも注目したいところです。