【富士宮市】春を告げる可憐な山野草 山宮浅間神社境内でニリンソウが咲き始めました
ニリンソウは、3月から6月頃に咲くキンポウゲ科の山野草で、1本の茎から特徴的に花が2輪ずつ寄り添って咲く姿が、和名の由来と言われています。
1輪の花が咲いた後、少し遅れて2輪目が咲き始めるのは、受粉する機会が増えるように少し時差をつけて咲くのだそう。
自生する数は減少していて、東京や和歌山、高知などいくつかの地域では絶滅危惧種、純絶滅危惧種に指定されています。
そんな春を告げる可憐なニリンソウの群生が山宮浅間神社境内で見られます。
落ち葉が厚く積もった湿気のある場所、木漏れ日のできる場所を好むニリンソウ。
鳥居前の駐車場から眺めると、地面を覆い尽くすように、群生しているのが分かりました。背の高い木々が茂る山宮浅間神社境内は、ニリンソウにとって絶好の場所のようです。
石楼の間の参道を抜けて、籠屋を過ぎます。
鉾立石を過ぎた辺りから、ニリンソウを間近に見ることができます。
木漏れ日を浴びて、可憐に咲くニリンソウ。
実は花に見えるのは萼片(がくへん)と呼ばれる葉が変化したもので、5枚のものが多いですがよく見ると6枚、7枚あるものもあります。
また、中には緑がかったものや、ピンクがかったもののあるそうで、個性豊かな一面も!
6枚の萼片のニリンソウを見つけたところで、空が明るくなってきたので、遥拝所に上がってみると、富士山がとても綺麗に見えました!
『協力』、『友情』、『ずっと離れない』という人を思う温かな花言葉を持つニリンソウ。
ニリンソウは雨の日や夕暮れには萼片を閉じていますので、晴れた日に大切な人を誘って訪れてみてはいかがでしょうか?
山宮浅間神社:富士宮市山宮740
アクセス:登山道入口の信号を右折 県道180号を北へ向かい山宮北信号機を越して左側