季節外れの暑さいつまで?鍵をにぎる台風
9日(水)に、新潟県糸魚川市で35.1℃を観測し、日本の観測史上初めて10月に35℃を超えるなど、西日本・東日本を中心に10月とは思えない暑さが続いています。
二段階で秋本来の陽気に
シベリアなど北極方面には、すでに冬のような寒気が蓄えられ始めています。ここしばらくは次々と台風が北上して、南からどんどん熱が運ばれてきていたので、それに押される形で、寒気はなかなか南下できずにいました。
ただ、台風24号が消えたことで、南下できる“隙”ができるため、このあと段階的に冷たい空気が南下してきます。
第一弾は、まだ弱々しいですが、カラっとした涼しい空気が今週末に。12日(土)には日本海側から気温が下がって、一番遅くやってくる関東地方でも13日(日)には暑さが落ち着きます。
週明けは少し気温が上がって汗ばむ陽気になるものの、第二弾の冷たい空気が、16日(水)前後に南下。こちらは、そこそこ冷えていて、北海道では峠道で雪になる可能性も。全国的にも、ようやく今の時期らしい気温になってきます。
台風がまた北上
ただ、このシナリオが狂う可能性もあります。台風です。
2つの台風のうち、東側の台風26号が来週なかばに本州の南に北上する恐れが出てきています。
前回も書いた通り、台風が北上するのは、熱帯・亜熱帯で余った熱を北へ運ぶためです。
台風26号が東へそれるコースになれば、冷たい空気に負けるということなので、上のシナリオ通りですが、本州を突っ切るような北上コースになると、また暑さが戻ります。
最新の台風情報:http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/typhoon/
(※11日8時30分 台風26号の発生を追記)