小笠原で暴風警戒 北上のタイミングが難しい台風15号
台風15号が減速
小笠原近海にある台風15号の動きが遅くなる見込みです。
このため、小笠原諸島では今日(8月30日)の夕方には暴風に入る確率が50%を超えますが、その後も長時間にわたって暴風に入る確率の高い期間が続きます(図1)。
このため、約48時間後の9月2日9時の暴風警戒域は、現在時刻の場所を含む大きな形となっています。
つまり、暴風域(風速が毎秒25メートル以上の範囲)の移動方向が定まっていないことを示しています(図2)。
台風情報は、常に気象庁が発表する最新のものを使って下さい。
難しい北上のタイミング
台風15号は、小笠原近海でゆっくりしたあと、北上を開始し、加速する見込みです(図3)。
5日先までの台風の予報は、台風の強さの予報が難しいので、暴風警戒域の予報は発表されず、進路予報だけの発表ですが、これによると、3日の3時には予報円は陸地にかかっていません。
しかし、台風15号は、暴風警戒域がないのではなく、表示しないだけですので、予報円に入っていなくても、暴風に警戒が必要です。
ただ、台風15号が北上を開始して加速するタイミングは非常に難しく、予報が難しいタイプの台風です。一日前の予報では、台風3号は3日3時には関東から北海道の沿岸に予報円がかかる予報でした(図4)。
うねりにも注意
台風の進路予報が難しい台風ですので、進路予報が大きく変わる可能性があります。
台風が進路をかえ、予報より日本に接近し、接近・上陸する可能性がありますので、常に最新情報に注意して警戒が必要です。
また、台風が日本の東海上を離れて北上し、接近・上陸する可能性がない場合でも、東日本から北日本の沿岸では、台風によるうねりが入ってきますので、週末の海辺のレジャーには注意が必要です。