ユニフォームの「ニックネーム」を、変える選手、変えない選手、変えざるを得ない選手!?
もうすぐ、昨年に続いて2度目の「プレーヤーズ・ウィークエンド」がやってくる。8月24~26日は、名前ではなくニックネームを記したユニフォームを着てプレーする。
MLB.comが掲載した今年のリストを見る限り、どちらかと言うと、前年と同じニックネームの選手が多いようだが、違う選手も少なくない。日本人メジャーリーガーの場合、ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)と前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)は「YU-SAN」と「MAEKEN」のまま。田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)は「MASA」から「TANAKA TIME」に変える。ヤンキースでは、ニックネームが発表になった29人のうち、田中を含む11人が前年とは違う。15人は前年と同じ。残る3人は、昨年のこの時期、マイナーリーグにいた。
ニックネームを変える選手のなかには、変えざるを得なかったと思われる選手もいる。カイル・シーガー(シアトル・マリナーズ)がそうだ。
昨年、シーガーのユニフォームには「COREY'S BROTHER」と記してあった。コリー・シーガー(ドジャース)の兄という意味だ。コリーは2016年に満票で新人王を受賞し、翌年も「2年目のジンクス」をまったく感じさせないプレーを続けていた。加えて、在籍するチームの違いもあり、兄の影は少し薄くなっていた。そういう意味では「自虐ネタ」と言えるが、兄もれっきとしたレギュラーであり、そこに哀しさはなかった。わかりやすく、笑えるニックネームだった。
だが、コリーは5月にトミー・ジョン手術を受けた(8月に腰も手術)。兄弟が揃ってプレーしていなければ、「COREY'S BROTHER」の面白さは消え失せる。そのためだろう、今年、カイルはユニフォームの背中にニックネームを用いず、いつもと同じように「SEAGER」と綴る。