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枕の選び方で肌の老化が変わる!?睡眠時のシワを防ぐコツ

大塚篤司近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授
Ideogramにて筆者作成

【睡眠時のシワはなぜできる?予防と対策法を皮膚科医が解説】

朝起きて鏡を見ると、寝ている間にシワができていることはありませんか?実は、睡眠中の姿勢や枕の材質によって、顔にシワができやすくなるのです。今回は、睡眠時のシワの原因と予防法について解説します。

私たちは眠っている間も、無意識のうちに何度も寝返りをうっています。横向きや うつ伏せで寝ると、顔が枕に押し付けられ、皮膚が伸び縮みを繰り返します。

特に枕が硬すぎる場合、顔の皮膚に大きな負担がかかり、シワになりやすい状態に。加えて、加齢とともに肌のハリや弾力が失われていくため、シワが刻まれやすくなるのです。

【シルクの枕カバーは肌への負担を和らげる】

睡眠時のシワを防ぐためには、肌に優しい素材の枕カバーを選ぶことが大切です。中でもおすすめなのが、シルク素材の枕カバーです。

シルクは滑らかで柔らかい特性を持ち、寝返りの際の摩擦を和らげてくれます。肌への負担が少ないため、シワになりにくいのです。綿などの枕カバーよりも高価ですが、肌への優しさは格別。ぜひ一度お試しください。

寝る前のスキンケアも、シワ予防に欠かせません。特に保湿は重要で、乾燥から肌を守ることで、シワを防ぐ効果が期待できます。

スキンケアは面倒に感じる方もいるかもしれませんが、毎晩続けることが肌の健康維持につながります。ご自身に合ったアイテムを見つけ、習慣化することをおすすめします。

最後に、皮膚の老化を防ぐためには、紫外線対策や禁煙、バランスの取れた食事など、生活習慣全般を見直すことも大切です。

【参考文献】

Sleep Wrinkles: How They Leave Their Mark - Dermatology Advisor(https://www.dermatologyadvisor.com/news/sleep-wrinkles-how-they-leave-their-mark/)

近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授

千葉県出身、1976年生まれ。2003年、信州大学医学部卒業。皮膚科専門医、がん治療認定医、アレルギー専門医。チューリッヒ大学病院皮膚科客員研究員、京都大学医学部特定准教授を経て2021年4月より現職。専門はアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患と皮膚悪性腫瘍(主にがん免疫療法)。コラムニストとして日本経済新聞などに寄稿。著書に『心にしみる皮膚の話』(朝日新聞出版社)、『最新医学で一番正しい アトピーの治し方』(ダイヤモンド社)、『本当に良い医者と病院の見抜き方、教えます。』(大和出版)がある。熱狂的なB'zファン。

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