薄毛と低身長は問題ない! トレンディエンジェルと濱田岳に学ぶ「男として本当に大切なこと」
一緒にいて居心地のいい人と出会いたい、楽しく話せる人でないと「また会いたい」とは思えない――。婚活中の女性と会うと必ずと言っていいほど聞くセリフだ。かつて「三高(高収入・高学歴・高身長)」などと言われたモテる男の条件は、女性の高学歴化と社会進出によって完全に色あせている。
女性が結婚せずに一人でも暮らしていける現在は、生活のパートナーとして適切か否かが男性に求められていると言えるだろう。どんなに高収入であっても高飛車で共感力が低い男性はまともな女性にはモテない。
ただし、謙虚で聞き上手あればいい、というわけでもない。謙虚さは卑屈さと紙一重であり、健全な自信と生命力のようなものが欠けている男性は、女性から敬遠されやすいのだ。
筆者は個人的に「お見合いおじさん」をしており、結婚適齢期の未婚男女にインタビューする機会が多い。男性に会っていてもったいなく感じるのは、コンプレックスが原因で不自然な服装や言動をしてしまっているケースだ。
特に、薄毛と低身長は男性にとっては大きな問題となりうる。薄毛を下手に隠そうとする人は若い世代では減っているが、「完全にハゲる前に結婚相手を見つけたい」と躍起になる人は少なくない。低身長のほうはより深刻で、サイズの大きな服を着て「とっちゃん坊や」のようになってしまったり、初対面の人にやたらとハイテンションに接してしまったりする。いずれも無意識のうちに自分を大きく見せようとした結果だろう。
結婚相手を探している女性は男性の虚勢や不自然さに敏感である。一緒に生活を始めた場合、その相手が何かを必死で隠していたりコンプレックスと折り合いがついていなかったりすると非常に厄介だからだ。
では、コンプレックスとどのように向き合えばいいのか。芸能人で参考になるのは、お笑いコンビのトレンディエンジェルと俳優の濱田岳だろう。トレンディエンジェルは「ハゲキャラ」をフル活用してM1-グランプリの勝者となった。痛々しさはなく、ひたすら明るく調子に乗っている様子なので、安心して観ていられる。
濱田岳のほうは160センチという低身長を前面に出してはいない。しかし、彼が登用されている役柄を見ると、「可愛げ」が大いに生かされているのは明らかだ。ちなみに実生活での彼は身長179センチのモデル女性と結婚している。
大人の男性として大切なのは、自分の短所から目をそらさずに受け止めることだ。この作業を怠ると、変なところに地雷がある面倒くさい人になってしまう。
コンプレックスを持たない人などいない。ちゃんと向き合えば「自分だけじゃない。気に病むほどでもない」とわかるだろうし、トレンディエンジェルや濱田岳のように短所を長所に転じることができるかもしれない。