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4冠統一スーパーミドル級タイトルマッチ決定!

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:ロイター/アフロ)

 カネロ・アルバレスが新たにPBCと3試合の契約を結んだ。その1戦目でジャーモール・チャーロとの対戦が決まった。試合は9月16日で、ShowtimeがPPVで放送する予定だ。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 32戦全勝22KOのチャーロは現WBCミドル級王者だが、2021年6月19日にファン・マシアス・モンティエルを判定で下して以来、リングに上がっていない。このほど、階級を上げてカネロの持つWBA/WBC/IBF/WBO統一スーパーミドル級王座に挑戦することとなった。

 2年のブランクはチャーロにいかなる影響を及ぼすのか。先の試合を終えた後、彼は暴行容疑で逮捕された。双子の弟であるジャーメルの防衛戦前夜のことだった。

 2021年7月16日、ジャーモールは複数の仲間とバーに繰り出し、クレジットカードで支払いを済ませようとするもカードが機能しなかった。その事態に我を失ったWBCミドル級王者は、同店の従業員に暴行を働き、金を奪った容疑が掛けられていた。その後、証拠不十分とされたが、2年のブランクはメンタルに問題が生じたためと語られている。

写真:ロイター/アフロ

 一方、今年5月に故郷であるメキシコ・グアダラハラでジョン・ライダーに判定勝ちしてタイトルを防衛したカネロは、2022年5月のライトヘビー級戦で自身2度目の黒星を喫したドミトリー・ビボルとの再戦を望んでいると話していた。また、WBC同級暫定王者、デビッド・ベナビデスとのファイトも噂されたがジャーモール・チャーロがチャンスを掴んだ。

まだまだ第一線で稼ぐカネロ
まだまだ第一線で稼ぐカネロ写真:ロイター/アフロ

 カネロ陣営としては、安牌な相手としてジャーモールをセレクトしたようにも見える。さて、どんなファイトとなるか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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