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各チーム最後のシーズン40本塁打以上と、最後から2番目の40本塁打以上。エンジェルスは大谷とトラウト

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイク・トラウト(左)と大谷翔平 Apr 20, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 昨年、40本以上のホームランを打った選手は6人いた。そのうちの半数はアトランタ・ブレーブスでプレーし、史上4組目の「40本塁打トリオ」を結成した。マット・オルソンが54本塁打、ロナルド・アクーニャJr.が41本塁打、マーセル・オズーナは40本塁打。彼らは、2024年の開幕も、チームメイトとして迎える。

 あとの3人は、47本塁打のカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)と46本塁打のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)に、44本塁打の大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンジェルス/現ロサンゼルス・ドジャース)だ。

 シュワーバーとアロンゾの40本塁打以上は、2シーズン連続。アロンゾは3度目。2019年に53本塁打を記録した。大谷は2年ぶり2度目。ブレーブスの3人のなかでは、アクーニャJr.が2019年も41本のホームランを打っている。

 各チーム最後と最後から2番目のシーズン40本塁打以上は、以下のとおり。

筆者作成
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 タンパベイ・レイズは、今のところ、デビルレイズ時代の2007年に46本塁打のカルロス・ペーニャが最初で最後だ。2人目は出ていない。2009年のペーニャと2021年のブランドン・ラウは、40本塁打まであと1本に迫った。ペーニャは、投球による骨折――死球ではなくスウィングと判定――で9月上旬にシーズンを終えなければ、2度目の40本塁打に到達していたのではないだろうか。ラウは、チームの161試合目に3本のホームランを打った。

 また、ピッツバーグ・パイレーツは、1973年に44本塁打のウィリー・スタージェルを最後に、シーズン40本塁打以上の選手が半世紀も途絶えている。1974年以降、40本塁打にリーチをかけたのは、1999年のブライアン・ジャイルズだけだ。こちらも、最後の11試合は欠場。スライディングの際に、右手の中指を骨折した。バリー・ボンズは、1986年から1992年にパイレーツでプレーしたが、このスパンのシーズン本塁打は、1992年の34本が最も多かった。

 日本プロ野球編は、こちら。

「各球団最後のシーズン40本塁打以上と、最後から2番目の40本塁打以上。12球団中4球団は同じ選手」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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