Yahoo!ニュース

かけ流し&絶景!一生に一度は入浴したい「秘湯の温泉」5選(東日本編)

高橋一喜温泉ライター/編集者

温泉が恋しくなる季節が近づいている。有名な温泉地を訪ねるのもよいが、人知れず「秘湯」で非日常の時間を過ごすのもおすすめだ。

交通手段やネットが発達した現代社会では、本来の意味での「秘湯」は絶滅寸前だが、「非日常感を満喫できる温泉」はまだまだ健在である。

そこで今回は、一生に一度は入浴してみたい秘湯を東日本に絞って5カ所紹介したい。

トムラウシ温泉(北海道)

北海道のど真ん中に位置する一軒宿「東大雪荘」。日本百名山のひとつ、トムラウシ山登山の拠点であり、日常から隔絶された大自然の中で、静かな時間を過ごしたい人には最適。渓流に面した広々とした露天風呂からは新緑、紅葉、雪など季節ごとの風景も楽しめる。特に銀世界に包まれる冬の季節は究極の秘湯感を味わえる。

乳頭温泉郷(秋田県)

日本を代表する「秘湯」といえば、乳頭温泉郷が真っ先に思い浮かぶ。なかでも江戸時代にタイムスリップしたかのような風情が漂う「鶴の湯」は、乳白色の濁り湯が人気である。複数の源泉をもつが、最も絵になるのは混浴の露天風呂。足元から源泉がぷくぷくと湧き上がる貴重な源泉である。日中は日帰り入浴で混雑するが、宿泊すれば静寂の時間を堪能できる。そのほか黒湯温泉や妙乃湯、大釜温泉なども、非日常の雰囲気を味わえる濁り湯だ。

奥鬼怒温泉郷(栃木県)

「関東最後の秘湯」と呼ばれる山深い温泉地。加仁湯、手白澤温泉、日光澤温泉、八丁の湯の4つの温泉宿で構成され、それぞれ異なる源泉がかけ流し。基本的に女夫渕から徒歩でアクセスすることになり、約1時間半の道のりである(加仁湯と八丁の湯は宿泊者のみ送迎あり)。アクセスはラクではないが、その分、野趣あふれる露天風呂と大自然に癒やされる。八丁の湯は滝見露天、加仁湯は乳白色の湯が自慢である。

黒薙温泉(富山県)

トロッコでしかたどり着けない秘湯の一軒宿「黒薙温泉旅館」。黒部川の渓谷沿いに旅館が立ち並ぶ宇奈月温泉から、黒部峡谷鉄道のトロッコ列車に乗ってアクセスする。渓谷の底にある露天風呂からは見渡す限り山だらけで、まさに深山幽谷の環境である。テレビやWi-Fiのない環境なので、忙しない日常から離れてデジタルデトックスしたい人にもおすすめだ。

木賊・湯ノ花温泉(福島県)

ともに奥会津にある鄙びた温泉地。周囲は昔話に出てくるような景色が続く。2つの温泉地ともに、昔ながらの共同浴場が充実している。木賊温泉の名物・岩風呂は、温泉が湧出する川床を利用した湯船で、足元から湧き出す新鮮な湯を楽しむことができる。湯ノ花温泉にも巨大な岩が浴場にめりこんだ「石湯」のほか、独特の雰囲気をもつ共同浴場が4カ所ある。車がないとアクセスしにくいという環境からも、秘湯感を存分に味わえる。

温泉のおすすめ記事がLINEに届きます︕

3900湯を巡ってきた筆者が厳選した温泉の記事をまとめてお届けするアカウント・高橋一喜「厳選! おすすめ温泉」の配信がスタート。毎週金曜日の11時51分にお届けします。ぜひ友だち追加してください。

<友だち追加の方法>

■下記リンクをクリックして友だち追加してください

LINEアカウントメディア(外部リンク)

※本リンクは「Yahoo!ニュース エキスパート」との取り組みで特別に設置しています

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

高橋一喜の最近の記事