ZOZOスーツ(旧型)に関する特許出願が公開
ZOZOスーツに関する特許については過去に何回か書いています(過去記事1、過去記事2、過去記事3)。現在の水玉模様マーカー式に関する特許出願らしきものはまだ見つかっていません。特許は出願してから公開されるまで原則1年半の間がありますのでまだ公開されていないだけかもしれません。
しかし、事実上のお蔵入りになった伸縮センサーを使った旧タイプのZOZOスーツに関すると思われる特許出願が2018年9月13日付けで公開されていました(特開2018-141717「サイズ測定装置及びサイズ測定システム」)。出願日は2017年2月28日、発明者は前澤友作氏です。
静電容量式の伸縮センサーで計測した身体情報をサーバーにアップロードして、サイズが合う商品を検索するという基本的な仕組みに関する特許です。測定した身体寸法の補正や商品へのマッチングのアルゴリズム等でも重要なノウハウがあると思いますがそれについては特に記載はありません。また、現在の水玉模様方式のスーツに関する記載もなく、旧型ZOZOスーツを前提としていたことがわかります。請求項1の内容は以下のとおりです(範囲が極端に広いのでこれで権利化は不可能でしょう、審査段階で限定することを前提にした「チャレンジクレーム」と思われます)。
審査請求はまだ行なわれていません。そもそも製品自体がお蔵入りになってしまったので権利化の優先順位は低いでしょう。とは言え、将来的に伸縮センサー側の技術開発等により精度が向上すれば、旧型ZOZOスーツが意味を持ってくる可能性もなくもないので権利化する意味がまったくないというわけではありません。