自民党、2025年の参院全国比例候補にパチンコホール団体「全日遊連」の阿部理事長を公認 #専門家のまとめ
自由民主党は2025年夏に行われる予定の第27回参議院議員選挙の全国比例代表公認候補に、パチンコ・パチスロホールの全国統括組織である全日遊連の現役理事長である阿部恭久氏を公認。パチンコ業界は政治団体「全日本遊技産業政治連盟」を組織し、2019年参院選で自民党の元参議院議員の尾立源幸氏、2022年の参院選では同じく自民党の元参議院議員の木村義雄氏を支援してきたが共に落選。次期参院選では、異例の業界団体の現役トップを組織内候補として担ぎ「三度目の正直」を目指す。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
今回自民党から公認を受けた阿部恭久氏は、パチンコ、パチスロホールの全国統括組織である全日遊連の理事長を6期連続で務めている他、パチンコ業界が組織する政治団体「全日本遊技産業政治連盟」の会長を務めるなど「業界きっての顔役」。この様なトップ人材を組織内候補として選挙に立たせるというのは、他業界を見ても異例中の異例といえます。
パチンコ業界はこれまで2度、業界支援候補の国政への「送り出し」に失敗しており、今回参院選では大将自らが乗り込み、文字通り「背水の陣」で選挙に挑むことになります。一方、今回の試みが失敗すれば、ここ数年のパチンコ業界の政治への接近を主導してきた阿部氏自身の責任問題にも繋がることは確実。果たして「三度目の正直」となるか。それとも「二度ある事は三度ある」になるか、結果に注目が集まります。