完璧主義な子の5つの特徴【現役教師が解説!】
先日、図工の時間に心に残る場面がありました。Mちゃんが、自分の絵を何度も何度も描き直しているんです。「もっときれいに」「もっと上手に」と呟きながら、時間が過ぎても筆を止めません。最後には涙ぐみながら「でも、まだ完璧じゃない」と言うんです。その真剣な眼差しに、胸が締め付けられる思いがしました。
皆さん、周りにこんな子いませんか? 何事も完璧にしようとして、自分を追い込んでしまう子。そんな「完璧主義な子」の特徴って、気になりませんか?
今日は、完璧主義な子の特徴について、私の教師としての経験を交えながら解説します。これを知ることで、子どもたちの頑張りの裏側にある思いに気づくきっかけになればいいなと思います。
完璧主義な子の5つの特徴
1. 高い基準を自分に課す
常に最高の結果を求め、それ以下を許さない傾向があります。例えば、テストで98点を取っても「あと2点…」と落ち込む子がいるんです。100点でないと満足できないんですね。
2. 失敗を極端に恐れる
間違いや失敗を必要以上に怖がり、新しいことに挑戦するのを躊躇します。発表会で、「間違えたらどうしよう」と不安がって、練習はできているのに本番で声が出なくなってしまう子がいました。
3. 細部にこだわりすぎる
全体よりも細かい部分に注目し、そこにエネルギーを費やしてしまいます。作文を書く時、一文字一文字の形を気にして何度も書き直す子がいるんです。内容より見た目を気にしてしまって。
4. 他人の評価を気にしすぎる
周りからの評価を過度に気にし、それに左右されやすくなります。「先生、これでいいですか?」「みんな、どう思う?」と、常に確認を求める子がいるんです。自分の判断に自信が持てないんですね。
5. 自己批判が強い
自分の欠点や失敗を必要以上に責め、長所を見いだせないことがあります。「僕って何もできない」「私、ダメな子なんだ」と、ちょっとしたことでも自分を責める子がいるんです。その言葉を聞くと、本当に心が痛みます。
まとめ
完璧主義な子の特徴として、高い自己基準、失敗への恐れ、細部へのこだわり、他人の評価への敏感さ、そして強い自己批判について解説しました。
これらの特徴を知ることで、子どもたちの頑張りの裏側にある思いが少し見えてくるかもしれません。でも、ここで一つ大切なことを覚えておいてください。完璧を目指す気持ちは素晴らしいけれど、それが自分を苦しめてしまっては本末転倒なんです。
ちょこっとアドバイス
大切なのは、子どもたちの頑張りを認めつつ、完璧でなくても大丈夫だということを伝えること。そして、失敗も成長の一部だということを、体験を通して感じてもらうことです。
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