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イギリスで最初にホームランを打ったのはヒックス。日本やオーストラリアの初本塁打はそれぞれ誰が記録!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ヒックス(ニューヨーク・ヤンキース)Jun 29, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月29日にイギリスのロンドンで行われた試合は、両チーム合わせて6本のホームランが飛び出した。その1本目は、アーロン・ヒックス(ニューヨーク・ヤンキース)によるものだ。ヒックスは、イギリスのみならず、ヨーロッパの試合で初めてホームランを打ったメジャーリーガーとなった。

 それぞれの国と地域における、メジャーリーグ史上初のホームランを打った打者(と打たれた投手)は、リストのとおり。

筆者作成
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 ベーブ・ルースの登場前にプレーしたロス・バーンズを除くと、スコット・バン・スライクは6人のなかで最もホームランが少なく、通算29本に終わった(ヒックスのホームランは通算76本目)。ただ、オーストラリアでホームランを打ったウェイド・マイリー(現ヒューストン・アストロズ)は得意としていて、この年の11本中4本(36.4%)はマイリーが相手だった。2012年にもマイリーから1本打っているので、通算でも17.2%を占める。しかも、18打数8安打(打率.444)のうち、ホームラン以外の3安打はいずれも二塁打。まさしく、マイリーをカモにしていた。

 一方、ヒックスがリック・ポーセロ(ボストン・レッドソックス)から打ったホームランは3本目ながら、これまでは35打数4安打(打率.114)に過ぎず、ここ3シーズンに限れば、17打数0安打――昨年のポストシーズンを含めると20打数0安打――と抑えられていた。イギリスの試合では、田中将大(ヤンキース)が初回に6点を失い、2アウトしか取れずに降板したが、ポーセロもその前に1アウトを記録しただけ。ヒックスにホームランを打たれ、6失点となったところでマウンドを降りた。

 なお、バーンズによるアメリカ初のホームランは、ナ・リーグ史上初だ。バーンズ自身もその前にプレーしたリーグ、ナショナル・アソシエーションの記録はカウントしていない。ちなみに、ア・リーグ史上初のホームランは、1901年4月25日にアーブ・ベックジョン・スコペックから打った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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