Yahoo!ニュース

ヤンキースが次のシリーズで対戦したい相手は、アストロズ? それともレイズ?

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイケル・ブラントリー(左)とライアン・ヤーブロー Oct 8, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ニューヨーク・ヤンキースは、無敗のままディビジョン・シリーズを終え、どのチームよりも先にリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ進出を決めた。ヤンキースの次の対戦相手は、まだ決まっていない。ア・リーグのもう一方のディビジョン・シリーズは、ヒューストン・アストロズが2連勝した後、タンパベイ・レイズが2連勝。10月10日の第5戦に勝ったチームが、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでヤンキースと対戦する。

 ヤンキースはレギュラーシーズンで、アストロズに3勝4敗とわずかながら負け越し、レイズには12勝7敗と大きく勝ち越した。

 また、レイズと対戦する場合、ヤンキースにはホーム・フィールド・アドバンテージがある。第1~2戦と第6~7戦をホームで行う。だが、アストロズが相手だと、それはなくなる。ヤンキー・スタジアムで行うのは、第3~5戦だ。今シーズン、ヤンキースはホームで勝率.704(57勝24敗)、アウェーでは勝率.568(46勝35敗)を記録している。

 これらの点からすると、レイズが勝ち上がってきた方が、ヤンキースにとっては有利なようにも見える。

 けれども、そうとも言いきれない。ヤンキースはレイズと対戦した最後のカード(9月24~25日)で、0勝2敗に終わっている。アストロズとの最後のカード(6月20~23日)は3勝1敗だった。

 さらに、レギュラーシーズンのチーム得点は、アストロズが920点、レイズは769点ながら、ディビジョン・シリーズの4試合は、13点と17点だ。レギュラーシーズンのチーム防御率は両チームともほぼ変わらず、アストロズが3.66、レイズは3.65。ディビジョン・シリーズは4.24と2.65なので、レイズの方が低い。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事