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クローザーの靱帯損傷により、藤浪晋太郎の役割は変わる!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
藤浪晋太郎(ボルティモア・オリオールズ)Aug 16, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月26日、ボルティモア・オリオールズは、クローザーのフェリックス・バティスタを故障者リストに入れ、リリーバーのDL・ホールをAAAから再昇格させた。

 今シーズン、バティスタは、56登板で61.0イニングを投げ、奪三振16.23と与四球率3.84、防御率1.48を記録し、33セーブを挙げている。

 前日、1点リードの9回表に登板したバティスタは、最初の2人を討ち取ったものの、3人目の打席の途中で、右腕の違和感を訴え、マウンドを降りた。

 MASNスポーツのロック・クバッコらによると、マイク・イライアスGMは、バティスタの靱帯に損傷がある、と語ったという。程度はわからないが、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のように、今シーズンはもう投げない可能性もある。

 8月26日の試合は、それまで、バティスタにつなぐセットアッパーとして投げていたイェンニアー・カノーが、9回表に登板し、セーブを挙げた。ここからも、バティスタに代わってクローザーを務めるはずだ。

 それにより、藤浪晋太郎の役割も、これまでと変わってくるのではないだろうか。藤浪だけではないかもしれないが、セットアッパーとして投げる機会は、増えると思われる。

 7月19日にオークランド・アスレティックスから移籍後、藤浪は、16試合に登板している。そのうちの5試合は、リードされている状況だった。また、プラスとマイナスを問わず、登板時に6点差以上も、同じく5度を数える(1登板は重複)。

 一方、カノーは、8月26日を含めず、藤浪と同じスパンに、こちらも16登板。いずれも、同点かリードしている状況でマウンドに上がっていて、登板時に6点差以上は1度しかない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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