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奥浅草にて地元民が普段使いしている隠れ名湯「アクアプレイス旭」

カラーひよこサウナ散歩家

サウナ散歩家のカラーひよこです。都内とその周辺のサウナ巡りが趣味で、これまでに 300 店を数えるサウナ・銭湯・スーパー銭湯を渡り歩いています。

今回は浅草駅から徒歩 12 分にある銭湯「AQUA プレイス旭」さんのお風呂とサウナのレポートです。台東区といえば「サウナー」と「オフラー」(おフロ愛好者)の聖地で、特に上野と浅草エリアは名サウナ・銘銭湯がひしめき合っている土地。

それこそパッと思い付くだけでも「北欧」「サウナセンター」、銭湯では「萩の湯」「湯どんぶり栄湯」「三ノ輪 改栄湯」「寿湯」などが有名かと思います。

その有名人気施設の集中するエリアにおいて、いぶし銀的な光を放つのがこの「アクアプレイス旭」さんです。

隅々まで綺麗に整えられた店内、上質なサウナと水風呂

浴室もロビーも隅から隅までピカピカ
浴室もロビーも隅から隅までピカピカ

店内、掃除が行き届いていてチリひとつ落ちていないほどの綺麗さです。ご主人の笑顔もフレンドリー。創業は古く昭和 27 年との事、地元ではいまだに改装前の屋号の「旭湯」と呼んでいる人もいらっしゃるようです。2001 年にマンションタイプの銭湯へ建て替えたそうですが、本当に綺麗な状態を維持されています。

浴室へ入ると良い香りが。この日の薬湯、私の好きな「じっこう」の生薬の香りでした。もう一つの内風呂は下町らしくやや熱めの温度でしょうか。

その横に階段があり中二階のロフトスペースにサウナ室と水風呂があります。このタイプは見た目的にワクワクしますね・・浴室は平成期のマンション型銭湯に流行った洋風の造りで、柱と壁には南国パステル風のタイル絵。なんだか「王朝」とか「宮殿」的な雰囲気もあります。

サウナは定員9名、遠赤外線ガス式ストーブのドライサウナでテレビあり。室温 110 度超えの昭和ストロングスタイルでしょうか。高温とはいえ湿度的にはカラカラなので、普通に 10 分前後は耐える事ができます。

そして浴室を見下ろす水風呂。ここだけ一部和風っぽく、岩風呂の隙間からは天然の地下水が掛け流してあります。いつもであれば水風呂前の汗切りには「掛け水」ではなく「掛け湯」なのですが(掛け水で熱を奪われると水風呂のファーストインプレッションが下がる為)、導線的に湯船かシャワーには階段を降りねばならず、ここは水風呂の水で。

3人サイズで水温は体感 17 度ほど。この水風呂の水質と状態が地味にかなり良いと思いました。この日は時間的に1セットしかできなかったのですが、これは4セット、いや5セットは行きたかったですね・・まさにアクアなプレイスと言いますか。。

※ ちなみに筆者の経験上、「アクア◯◯」という名前の施設には何気に名湯・名サウナが多い印象があります

界隈の喧騒からは距離を置く、落ち着いた佇まいの名銭湯

マイ・フェイバリット「じっこう風呂」
マイ・フェイバリット「じっこう風呂」

さて、露天風呂や外気浴スペースはありませんが、休憩ととのいタイムへ・・ロフトのサウナエリアの壁は、奥行きが狭いですが腰掛けられるようになっていて、そこで休憩している方が多いようです。

サ室横に細長い廊下のような空間ができており、その突き当たりの窓付きの小さな非常扉の前に腰掛けます。ぼんやりと階下の浴室全体を見下ろしていると、ハード目なセッティングのサウナとマイルドな水質の水風呂のせいなのか、たったの1セットだけなのにかなり良い感じのストーンドな状態になりました。。

最後に下へ降りて「じっこう」の生薬風呂に 10 分・・至福です。最後になって、この薬湯の浴槽の前に「足つぼ石」が埋めてあるのに気付いたりも。足つぼ。個人的にこれもポイント高いのです(笑。

先の話に戻すと、人気の施設は当然と言いますか、単純に混んでるんですよね。もちろん定番有名施設に間違いは無いのですが、その「特別感」、スペシャルな感じから気安く落ち着けないというのもあるかと思います。この「アクアプレイス旭」は、そうした喧騒から距離を置いた、地元の人が普段使いに利用している銭湯、という印象を受けました。

この日の客層もどう見ても地元の常連さんっぽい人がほとんどで、上野住みの知人も「実はあそこが一番良い」などと話しておりました。私も再訪して次回は思う存分サウナしたいと思っています。

「アクアプレイス旭」
利用料金:520 円(サウナは別途 200 円)
営業時間:15 時〜24 時
定休日:火曜日
アクセス:「浅草駅」より徒歩 12 分「入谷駅」から徒歩 15 分

サウナ散歩家

年間約 150 回サウナに入ってます。主に首都圏のサウナを渡り歩いております。たまに出かける旅行も専らサウナ目的。新規に訪問した良サウナ施設を紹介していきます。

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