「被爆者もノーベル平和賞を受賞」 ICANノルウェー代表
ノーベル平和賞の受賞者となった核兵器廃絶国際キャンペーンICAN。
ノルウェーの首都オスロで発表が行われた翌日、ノーベル平和センターでは恒例の祝典行事がおこなわれた。同センターは毎年の受賞者が必ず訪問する定番スポットのひとつとなっている。
ICANノルウェーの代表であるアンネ・マッテ・スカランさんは、発表直後からノルウェーのメディアで引っ張りだこだ。
ICANノルウェーは、これまでに広島や長崎からの被爆者をノルウェーに招待し、被爆体験を伝える中心的な役割を担ってきた。
ノーベル平和センターでの行事の後、筆者に「被爆者もノーベル平和賞を一緒に受賞したのだという認識で間違いない」と強調した。
「被爆者はICAN の活動の重要な一部を担ってきました。核の非人道性の認識を広めるコミュニケーションは、ICANにとって非常に重要な活動でした。そして、それをできたのは被爆者の方々でした。国連での演説や交渉では、ICANとサーロー節子さんや被爆者は共にありました」。
12月の授与式はオスロ市庁舎で開催される。
ノーベル平和センターでは、核廃絶運動に携わる現地関係者らが「被爆者も授与式に招待されるだろう」と口を揃えていた。
招待者を決定するのは本部だが、スカランさんは、「被爆者にも来てほしい」と話した。
Photo&Text: Asaki Abumi