「愛の不時着」からリアル恋愛へ――スクープの媒体は何を報じたか「二人は少しずつお互いを知っていった」
1月1日に韓国から発信された「愛の不時着」のメインキャスト、ヒョンビン(38歳)とソン・イェジン(同)の熱愛報道。
これまで3度ほど報じられた熱愛説は本人たちが否定してきたが、今回は事務所側が公式に認めたことで事実として日本でも大きく報じられた。
そもそものスクープを韓国で報じたメディア「ディスパッチ」は何を報じたのか。これは意外と紹介されていない。
該当記事「単独報道”今回の熱愛説は本当だ”…ヒョン・ビンとソン・イェジン」(韓国語)
同媒体は2010年末に国内スポーツ紙系ウェブから独立して設立されたー般芸能メディア。スクープに関していえば日本で言うと「写真週刊誌」に近いイメージもあり、一角では「パパラッチ」とも言われる強いキャラクターを持った媒体だ。
過去にはキム・ヨナとアイスホッケー選手の熱愛をスクープ報道したこともある。この時は二人の交際は関係者や一部メディアの間では公然の秘密だったが、ツーショット写真を抑えることで「裏取り」とした。
今回ディスパッチが根拠としたのは「二人の側近」なる人物の証言と写真。証言者の名前や役職は明かされず、写真も完全なツーショットとはいかなかったが、その後、別媒体も後追い報道。事務所側が事実を認めたことで、「ファクト認定」を受けた。
二人の熱愛スクープを報じた記事は1500文字のほどの長さで、こういった流れになっている。
①「二人の側近」が、いかに「過去3回報じられた熱愛説は事実ではなかったか」を説明。
②しかし今回は「二人の側近」さらに「ヒョンビンの友人」が熱愛説を認める。さらに国内江原道の「ゴルフ場B」で二人が一緒にいる写真を掲載。これが“完全なツーショット”ではないものの、「ヒョン・ビンがソン・イェジンにゴルフを教えていた」などと報じた。
スクープ「本論」の前段となった①の「過去の熱愛説がいかに正しくなかったか」について、「二人の側近」はこうコメントしている。
■1度目の噂:2018年、二人の初共演作、映画「ザ・ネゴシエーション」上映スタート後。
「ふたりはあまりにも雰囲気が良すぎた。よって現場の雰囲気も本当に良かった。誤解が生まれても仕方がないほどだった」
■2度目の噂:2019年1月、二人がロサンゼルスで居合わせている写真を撮られた。
「映画を撮り終えて、お互いたまたまアメリカでオフを過ごしていただけだった」
■3度目の噂:2020年1月、「愛の不時着」の撮影が進んでいる最中に3度めの噂。
「本当に芸能記者による“説”だった。いわば『脳内オフィシャル情報』。報道から噂が止まらなくなった。結婚する、会場として新羅ホテルを予約したなどの噂が広まってしまった」
記事では上記について「この時もあの時も違った」とする。そして「いまや二人はお互いを恋人と認める」のだと。
「ディスパッチ」はまた、「二人の側近」の証言から、交際が始まって「8ヶ月」と見ている。
「じつのところドラマを撮っている間は役に集中している。お互いに向かう気持ちを知ることができない。それが(周囲からも)演技なのか、本当の感情なのか分からない部分もあった」
そういったなかで「ふたりは2度の共演を通じ、少しずつお互いを知っていった」とも。いっぽうで同記事では別の証言者である「ヒョンビンの知人」が「3ヶ月」と言っている点も紹介された。
また記事は「ふたりはなかなか会えない関係」ともしている。ヒョンビンは新作映画「交渉」の撮影のために昨年7月にはヨルダンロケに向かった。さらなる別の証言者「ソン・イェジンの知人」は仕事の忙しさもあり、「二人は簡単に交際に発展する感じではなかった上に、なかなか会えないことに苦労もしている」という。
そういったなかで、「愛の不時着」の放映が終わった後も、後輩の俳優を交えて会うことがあった。ここでもお互いのフィーリングが合うことを確認した。さらに二人の共通の趣味が距離を近づけたという。
ゴルフだ。冒頭に記した「ゴルフ場B」では共にラウンドを回る姿も目撃されているという。
最後に、スクープを報じた「ディスパッチ」紙もこの交際を祝いたい気持ちが強いのだろう。洒落た言葉で原稿を締めくくった。
「この愛がしっかりと着陸してほしい。『偶然でなく、運命だと言っただろ?』というリ・ジョンヒョクのセリフのように」
(了)
追記(2日12時46分)
ソン・イェジン本人もインスタグラム上で公式に交際を認めた。その内容の翻訳を。