きょう11月22日は「韓国キムチの日」 ”日本が圧倒的”なのは…
ご存じでした? きょう11月22日は「キムチの日」。
この日、都内の二子玉川で開催された「キムチづくり体験」(韓国農水産食品流通公社東京支社主催)に出演したキム・ヨンジョン先生(韓国料理研究家)がこんな話をしていた。
「まず韓国では、11種類以上のスパイス、材料が白菜や大根などに漬け込まれてこそ『キムチ』と言われています。そして昔からキムチが健康にいい要素が22個以上ある※という言い伝えがあるんです」(※あくまで韓国で古くから言われている言い伝えです)
11と22。
だから11月22日が「キムチの日」。ちょうど韓国でも冬のキムチづくり(キムジャン)が始まる時期にも当たる。
さらにこの記念日、日本記念日協会公認のものでもある。韓国でだけ、ということではない。 まだ承認された2年目のいわば「新人記念日」。2023年9月にこれを申請した張本人韓国農水産食品流通公社(AT)東京支社長、ユン・サンヨン氏はこう説明する。
「韓国では今日がキムチの日(2020年に定められた韓国の法定記念日)ということで、イベントもたくさんあるんですよ。それをぜひ日本でも、ということで日本でも申請いたしました。昨年から都内でキムチづくり(キムジャン)体験を行っています。またこの日ばかりは日本のスーパーで商品が売られている日本国内の韓国キムチ輸入会社も集まって、一緒にイベントを盛り上げるんですよ!」
韓国でのキムチは、地城や家雇ごとに異なる200種類以上のパリエーションがある。韓国の農業文化と共に発展し、もともとは冬の保存食として始まった。特に17世紀以降、唐辛子の普及で現在のような赤く辛いキムチが誕生し現在のような形式になった。語源は野菜を塩水に漬けるという意味の「沈菜(Chimcah) 」 という言葉に由来し、Chimcah-Dimchae-Kimchiと 変化したと言われいる。
最近は健康食としても知られる。そのきっかけは1984年のロサンゼルスオリンピックで公式メニューとして採択されたことだという。
2020年代の現在は、世界150カ国に輸出される。今年1月下旬に韓国関税庁が発表した統計データによると、2023年の韓国キムチの最大の輸出国は「欧米市場が(キムチにも含まれる)乳酸菌ブームにより急上昇中」なのだという。
10位から紹介していくと、マレーシア、シンガポール、カナダ、台湾、香港、オーストラリア、イギリス、オランダ、アメリカの順。
で、1位はどこなのかというと…「日本」だ。
総輸出額(約95.2億円)、総輸出量(20,173トン)は、額・重量ともに2位の急上昇中というアメリカ(約61.9億、10,660トン)とは大きな差がある。
この日、都内のイベントで日本の参加者たちにキムチづくりをレッスンしていたキム・ヨンジョン先生もまた、「日本との相性」をこう口にしていた。
「すべて日本で売っている材料で作れます」
「日本の皆さんからよく、にんにくがないとダメなの? 聞かれますが、韓国にもにんにくが入っていないキムチはたくさんあります」
「日本に粗塩ってあるでしょ? じつはキムチづくりにもとってもいいんです。揉み込むと、白菜の甘味がよくでますから」
一見難しそうなキムチづくり。日本の参加者には「白菜の根っこの方にもしっかりヤンニョム(赤いソース)を刷り込んで」としきりにレッスンしていた。
さらにこうも。
「分量さえ間違えなければ失敗はほとんどありません!」
参加者全員がキムチづくりに成功して、満足げに帰路に着いていた。