台風3号は沖縄付近を北東へ 関東への影響は?
中心付近には活発な積乱雲
台風3号が沖縄付近を北東に進んでいます。
タイトル画像をみると、台風3号に伴う雲は梅雨前線と一体化するような感じになっていますが、上図の雲形や雲頂高度の情報をみると、台風3号の中心付近には雲頂高度16キロメートル以上の活発な積乱雲が発生しており、梅雨前線の雲とははっきり区別することが出来る状態です。
台風3号は沖縄付近を北東進
台風3号はきょう5日(土)午前9時現在、沖縄県先島諸島付近の海上を北東に進んでいます。
中心気圧1002hPa、最大風速18メートル、最大瞬間風速25メートルで、台風としてはギリギリの勢力ですが、台風が最接近している波照間島では午前7時26分に23.2メートル、石垣島では午前8時52分に22.4メートルなどの最大瞬間風速を観測しました。
また活発な積乱雲の通過に伴って雨も強まっており、与那国島では午前6時48分までの1時間に53.0ミリの非常に激しい雨を観測しました。
台風3号はきょう夕方にかけて沖縄付近を北東へ進んだ後、今夜9時には梅雨前線と一体化し、温帯低気圧(以下低気圧)に変わる見込みで、その後は速度を速めながらあす6日(日)日中にかけて、本州の南海上を東寄りに進むでしょう。
台風3号や台風から変わる低気圧に近い沖縄や奄美、九州南部は大雨や強風などに注意、警戒が必要です。
では関東への影響はどうなるでしょうか?
あす6日(日)午前中
あす6日(日)午前9時の雨や風の予想をみると、台風3号から変わった低気圧の明瞭な渦巻きが四国沖から紀伊半島沖にさしかかっている状況です。
低気圧に変わるとは言え、中心付近の南側は風速20メートル以上の強風が吹き荒れ、中心付近の北側にはかなり活発な雨雲が広がっている予想です。
関東は6日(日)昼過ぎから夕方に本降りか?
その後も低気圧は東寄りに進み、6日(日)夕方頃に関東の南海上を通過する見込みです。このため、関東は6日(日)昼前から広く雨となり、昼過ぎから夕方にかけて、南部を中心にザーザー降りの雨となるかもしれません。
ただ雨雲の速度はかなり速く、ピークの時間帯はせいぜい3時間程度と予想されるため、総雨量は30ミリから50ミリ程度の計算ですが、雨雲がより発達するような場合は、南部で100ミリ程度の大雨となるような計算も出されています。さらに伊豆諸島では低気圧通過時に強い南風が吹き荒れる心配もあります。
台風3号は低気圧に変わるとは言え、熱帯の暖湿気を伴った状態で通過していきますので、低気圧が通り過ぎるまでは強雨や強風にご注意下さい。