韓国の「コロナ感染」は最悪状況から脱出できたのか?
韓国の昨日(30日)のコロナウイルス新規感染者は4085人と、5千人を切ったが、死亡者は108人と、過去2番目に多い。また、重症者も1056人と、11日連続で1千人台にある。
また、パンデミックとなったオミクロン株の感染者も一気に269人増え、12月6日に発生して以来累計で894人に達した。このため韓国政府は新年を迎えても「私的な会合、会食は4人まで、営業時間は夜9時まで」とする「ソーシャルディスタンス(社会的距離の確保)」をさらに2週間延長することにしている。
それでも、韓国の1日の感染者は今月14日に記録した過去最多の7850人に比べるとおよそ半減した。
(参考資料:韓国の「コロナ」感染状況が酷すぎる。直近1週間の感染者は日本の45倍、死亡者は60倍!)
直近の1週間は5842人(24日)→5419人(25日)→4207人(26日)→3865人(27日)→5409人(28日)→5037人(29日)→4085人(30日)で推移している。この2週間、6千人台も18日の6233人を境に一度も記録していない。
全国感染者の3分の1近くを占めている首都ソウルの昨日の感染者は1635人。今月14日には過去最多の3166人に上ったが、この1週間は2123人→1917人→1496人→1290人→1914人→1722人→1635人と減少傾向にある。
このように感染者はソウルを中心に全国的に減りつつあるが、それでも日本の現況に比べると、韓国は依然として悲惨な状況に置かれている。
韓国よりも人口が2倍以上も多い日本の昨日の感染者は516人である。韓国(4085人)は日本よりも約8倍も多い。この1週間の累計では日本の2520人に対して3万3864人と、約13倍である。
首都を比較しても昨日の感染者はソウルよりも人口が400万人も多い東京の64人対して1670人と、26倍多く、1週間累計では東京の341人に対して1万2132人と、約35倍も多い。
感染者が減っても韓国にとって楽観できないのは死亡者と重症者が一向に減らないことだ。
死亡者は24日の105人を最後に25日から29日にかけては69人、55人、46人、36人、73人と二桁台に留まっていたが、昨日は再び三桁(108人)に逆戻りし、22日の109人に続く過去2番目に多い数となった。日本と比較した場合、直近の1週間累計で日本が僅か9人なのに対して韓国は492人と、なんと54倍も多い。
重症者は前述したように11日連続で1022~1156人と4桁台で推移しているが、日本は二桁の46人である。
なお、ワクチン接種は31日現在、1回目(韓国86.09%、日本79.65%)も2回目(韓国82.81%、日本78.27%)も韓国のほうが日本よりも多い。また、3回目の接種は韓国では全人口の34.4%にあたる約1千767万人がすでに終えている。