ジブリ求人に海外も熱視線 2022年パーク開園 来年1月9日必着
2022年愛知県に開園する「ジブリパーク」の運営に当たる正社員の募集が始まった。世代や人種を超えてファンの心を掴んで離さない宮崎アニメ。そのスタジオジブリの世界を表現した和製テーマパークに、海外からも熱い視線が注がれている。
募集は若干名
今月22日、スタジオジブリは「「ジブリパーク」での企画業務を担う社員を募集します」と題した求人広告を掲載した。
(三鷹の森ジブリ美術館ツイッターより)
(1)運営サービスの統括業務
(2)物販店舗の企画、開発、運営
(3)飲食店舗の企画、開発、運営
(4)施設・植栽の企画、開発管理
の職種で、正社員としていずれも若干名を募集している。
締め切りは来年1月9日、入社日は4月1日(応相談)とし、「ジブリパーク」での施設デザイン、管理運営、物販、飲食、施設・植栽管理に関し、立ち上げから実施運営に至る業務に携わることになる。勤務地は東京都小金井市、将来的にパークのある愛知県長久手市での勤務や、関連会社への転籍・出向の可能性があるという。
ジブリパークは2005年の日本国際博覧会、通称「愛知万博」の跡地にできた「愛・地球博記念公園」 (長久手市)内に計画されている。「ハウルの動く城」の「青春の丘」エリアや、「となりのトトロ」がテーマのエリアを先行オープン後、「もののけ姫」の「もののけの里」などができる予定だ。
そうしたファン垂涎のパークで働けるとあって、ツイッター上では「スーパー気になる」などと早くも注目を浴びている。
宮崎アニメは海外でも超絶人気
宮崎駿監督の作品は、海を越えて広く支持を集める。先週ニューヨークで開かれたアニメの祭典「アニメNYC」でも、ジブリのキャラクターのグッズやコスプレをした人が多く見られ、人気の高さをうかがわせた。
また、米国各地の映画館では「GKIDS PRESENTS STUDIO GHIBLI FEST 2019」としてジブリ作品を見る機会も用意されており、子どもらに受けている。今月はもののけ姫、来月は「かぐや姫の物語」を上映といった具合だ。
求人は海外でも話題に
高い知名度を背景に、ジブリの一挙手一投足が注目されている。
今年4月に「【引き続き】宮崎駿 新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ募集」(既に募集終了)が告知された際も話題となっていた。
募集は「仕上(デジタルペイント)スタッフ」若干名で、英語のニュースでは「夢のある仕事をしたくない?」(Want a dream job?)などと紹介された。
要件には「2019年5月31日時点で日本国内に在住の方。制作に必要な十分な日本語力があること」などが付され、海外からの応募はハードルが高いが、“Cool opportunity”(クールな機会)などと反響を呼んだ。
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国内の東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)といった外資系テーマパークと異なり、「和製」のジブリパーク。今後、外国人スタッフの募集もあるだろうか。
海外からも「ここで働かせてください」という声が聞こえてきそうだ。「千と千尋の神隠し」の千のように――。
(特に注記のない画像は筆者撮影)