1965年京都祇園に誕生した京都焼肉の店〈焼肉の名門 天壇〉の神楽坂店が11月2日にオープン。東京では珍しい“京都スタイルの焼肉”が味わえます。情緒ある神楽坂で秋の食欲を満たせる極上の焼肉店をご紹介します。

情緒あふれる神楽坂の隠れ家で味わう大人の「京都焼肉」

軽子坂からかくれんぼ横丁に入る石畳の道を突き当りまで進むと黒壁に門を構えた建物があります。エントランスの日本庭園を抜けてエレベーターで3階の〈天壇〉へ。

〈天壇〉の創業地は京都の祇園。食肉文化が発展している京都では「洗いダレ」ともよばれる“お出汁のような見た目”のタレを提供する焼肉店が多く、そのスタイルを『京都焼肉』と総称されており、同店はその京都焼肉の原点となるお店です。

お酒にもこだわりワインセラーも設置

店内に入ってすぐにあるワインセラーでは、ソムリエが厳選した各国のワインが取り揃えられています。また、ワインのほかにも日本酒もセラーで管理し、厳選された日本酒４～５種類のなかから好みのお酒を選べます。

グラスワインは赤、白各3種類、またグラスシャンパンもあり。

お肉に合わせてドリンクを選んでもらうのも◎。

京都焼肉を満喫できるコース「おきまり」

同店が創業以来守り続けているのは、牛骨スープをベースとし、さっぱりした味の中にコクがある「つけたれ」に潜らせていただきます。まずは前菜から。

【前菜】

前菜は、キムチ、ナムル、逸品を提供。取材時の逸品は「牛スジ煮」。

マイルドなでピリ辛なキムチと、ほうれん草のナムル、そして水キムチも出てきました。

水キムチの汁はお肉の消化を促進してくれるので、残さず飲むことをお勧めされました。消化のほかにも乳酸菌が含まれているので美容や健康にとても良いそう。
【塩焼肉】

最初のお肉は“塩焼き”。「上タン塩薄切り」から焼き始めます。

真ん中あたりの霜のふり加減が細かく、食べる前から柔らかいと想像できます。

焼きすぎると美味しい肉汁が出過ぎてしまうので、軽く炙ります。

片面に軽く網のあとがついたらレモンを絞り薬味をのせて味わいます。

牛タン特有の弾力と小気味良い歯切れ、噛むたびに滲み出る肉汁と薬味が合わり、口の中が至福の極み。お肉一品目にして大満足になれる一品です。
【タレ焼肉】

「焼肉」といったら“カルビ”という定番のメニューを覆すような極上ロースを味わえる天壇の京都焼肉は、牛骨スープをベースとした、お出汁のようなつけタレで味わいます。

京都で60年間慣れ親しまれている味はそのままに、名物の「天壇ロース」や「ミルフィーユロース」などの人気メニューを一通り楽しめます。

まずは看板メニューの「ミルフィーユロース」。

その名の通りロースを薄く切って重ね三層になっています。

同店の特製つけダレに浸すと、層にたっぷりとタレが染み渡り、ジューシーかつ脂切れサッパリとしたあと味に。

天壇ロースは通常ステーキとして提供されている「リブロイン」を薄切りにして提供。

細かく網目のように入った上品なサシと赤みのバランスが絶妙。

最後のお肉は「カルビ」。

ロースがイチオシの同店では影に隠れてしまいそうですが、もちろんカルビも極上！！

タレ焼肉のシメは赤身と脂のバランスが絶妙なカルビ。

カルビ特有のプリッとした脂身部分と味わい深い赤身の旨みを堪能。

焼肉のシメに！お食事＆デザートメニュー

「おきまりコース」だけでも十分お腹いっぱいになれるのですが、やっぱりごはんメニューも気になりますよね！

【冷麺】（1,100円）

〈天壇〉名物の「冷麺」は蕎麦粉を使用。中でも純度の高い更科粉を使い色の白い麺を自家製で手打ちしています。

手打ち麺ならではのプリっと切れる麺の歯ごたえとのど越し、そしてすべてをまとめるすっきりとした味わいのスープがお肉を食べた後でもサラッと味わえます。

【石焼ピビンバ】（1,400円）

石焼ビビンバは、お店の人にお願いするとテーブルの上で調理して仕上げてもらえます。

石焼ビビンバ初心者は、美味しい食べ方を教わる良いチャンス！

途中で合わせるコチュジャンの入れる量は、お好みでお願いしましょう。

香ばしくカリカリっとしたおこげを堪能。

おこげは焦げすぎないように絶妙な焼き加減でパリパリ食感が楽しめました！

今までいろいろな石焼ビビンバを食べてきましたが、やっぱりおこげの作り方は慣れている人の方が上手。

【みたらしアイス】（700円）

満腹なのですが、甘いものは別腹！という方は、モチモチしのみたらし団子とバニラアイスの組み合わせが京都らしいデザートをどうぞ。

濃厚なバニラアイスと甘じょっぱいみたらしのタレの組み合わせは絶妙〜！！