自己分析ツールを駆使して人間関係のお悩みを一発解消!「健幸」へ
ココロ・カラダ・キズナのバランスが整い始めた美咲。自分一人での力ではここまでこれなかったことを自覚し、周りのサポートへの感謝をもとに、自分自身の変化をどのように維持するか考え始めます。
健康診断の再検査=毎日の積み重ねがカラダの健幸に
「美咲さん、今回の検査結果は素晴らしいですね。以前の結果と比べて、生活習慣が大きく改善されたことがわかりますよ。食事や運動、睡眠の質も意識されたのでは?血液検査の結果としての数値ももちろんですが、何より顔色が変わりました。しっかり努力されてきた成果が出ていますね。」
医師からの称賛を受け、美咲は心からの喜びを感じました。ストレスに悩まされ、心身ともに疲弊していた時期が嘘のように感じられます。
カラダのために意識したことと言えば、毎朝の「自宅ヨガ」ですが、朝の活動を取り入れることで自然に深く質のいい眠りにつくことも実感できていました。
眠りのリズムが整うと食事のリズムも整い、無駄な間食が減った実感もありました。
「継続して努力することで、こんなにも変われるんだ…」と美咲は胸を張りながら、これまでの道のりを振り返り、自信へとつながったのです。
家族への感謝と「話し合いを重視」した家庭のスタイルでココロも健幸
その日の夕食、美咲は家族とテーブルを囲んでいました。
以前に比べて、家族の会話はとてもリラックスした雰囲気です。
ふと、健一が美咲に視線を向けて言いました。
「美咲、本当にありがとう。なんだかちょっとした「気付き」だったのに、以前に比べて随分幸せに過ごせていると難じているよ。子どもたちもなんだか笑顔が増えたように感じる」
「そうね…、私たち、本当に対話が足りなかったわね…」
美咲が健一と「話し合いを重視する家庭のスタイル」を取り入れてから、間違いなく夫婦関係が変わって行ったのを夫婦ともども実感しています。
以前は、夫婦と言えども思いを伝えられずにお互い不満が溜まりがちで、無意識のうちに「察してもらう」ことを期待していた二人でしたが、「相手の気持ちを理解するための対話」を欠かさないように努めて以来、家庭内の雰囲気が大きく変わっていたのを家族全員が感じていました。
美咲と健一は、週末には夫婦だけでコーヒーを飲みながら、家族の今後やお互いの感じていることについて率直に話し合う時間を意識的に作りました。
見ている物の視点、結論に至るまでの考え方、優先すべき事象…
夫婦とはいえ、全く異なる二人だったので、お互いの「何を考えているかがわからない」を埋めるすべは「対話による気付き」だと、知ることができたのです。
そして、今なお、その地道な方法を維持し続けています。
美咲が思いを押し込めるのではなく、健一が彼女の感情に寄り添い、理解しようとする姿勢が次第に自然なものとなっていきました。
「私たち、今でも少しずつ成長してるよね。話し合いを続けていることで、お互いの意見を尊重できるようになってきたし、何かあればすぐに話せるようになってきた気がする。」美咲が微笑んで言うと、健一もうなずきました。
「そうだね。お互いに話すことで、家族全体が良い方向に向かってると思う。君がいつも、皆の健幸のために心を配ってくれているからこそ、僕も協力できてるんだよ。」
美咲は、家族全員がこの「話し合いを重視する」スタイルでますます強く結びついていることを実感し、心が温かくなりました。
職場での成果と分析ツールの活用でキズナの健幸を維持
職場でも、美咲のリーダーシップが光を放っていました。今日、美咲がリードした大きなプロジェクトが無事に成功を収め、社内での評価も一段と高まったのです。
この成功の背後には、美咲自身のただの努力だけでなく、部下たちとのコミュニケーション改善に向けた新たなアプローチがありました。
それは、チーム全体で「性格診断系の分析ツール」を活用し、お互いの得手不得手や思考パターンを理解し合うという手法を取り入れたのです。
このツールは、部下それぞれが大事にしている価値観や、問題解決へのアプローチの違いを明らかにし、チーム内での役割分担や対話の方法に活用しました。
「みんなが何を重視して仕事に取り組んでいるのかを知ることは、本当に大きかったね。」と美咲は部下たちに話し掛けました。
「一人一人の強みや弱みがわかると、チームとしてもっと効率的に動けるし、お互いをサポートし合うことができる。これが今回の成功の大きな要因だと思う。」
部下たちも、自己分析ツールを使うことで自分の働き方に対する理解を深め、「得手・不得手」を具体的に抽出できるようになりました。
また、お互いの「苦手・得意」も共有したことにより業務の割り振りを見直して「得意を発揮して苦手をフォローする」チーム編成に切り替えたのです。
仕事の成果を実感できるようになり、部下たちもより意欲的に仕事に取り組むようになっていました。
美咲のリーダーシップがチーム全体をまとめ、プロジェクトの成功へと導いたことは、社内でも大きく評価されていました。
「美咲さん、今回のプロジェクト、大変お疲れ様でした。あなたのチームの結束力が成果に直結しているのは明らかですね。今後も期待しています。」上司からの言葉に、美咲は自信を持って頷きました。
美咲の未来。健幸は可変的。そのときどきで異なる
その日の夜、美咲は自宅の窓から夜空を見上げ、これからの未来に思いを馳せていました。彼女の心は、これまで以上に明るく、そして健やかです。「健幸」という言葉がまさに今の自分にピッタリだと感じていました。
「これからも自分を大切にしながら、もっと成長していきたい。家族や職場の人たちと共に、健幸を維持しながら新たなチャレンジに向かって進んでいこう。」
美咲は、今の幸せは自分一人ではあり得なかったこと、人の違いと自分の違いをしっかりと認識し、「対話」を重視することで、相手の気持ちに「気付くこと」が「健幸」への第一歩だったことを振り返りました。
しかしながら今の時点が「ゴールではないこと」もしっかりと認識していたのです。人生はライフステージや自分だけではなく周りの人間の変化によって常に流動的で可変的であることをしっかりと捉え、次のステージへの準備を備えられている今の自分にも確信を持てていたのです。
さらなる変化と、次なる課題が訪れても前向きに挑戦できる現実に、とても満足していた美咲でした。
「今の私なら、何があっても乗り越えられる。だって、1人じゃないもの…」
まとめ:ライフステージごとの「健幸」の追求とその維持
美咲の経験からもわかるように、健幸の追求はライフステージごとに変化し続けます。そのためには、自分自身の状況や周囲の人々との関わり方を常に見直し、改善していくことが重要です。
ココロとカラダの状況は、頑張れば自分でも改善することができますが、「キズナ」の部分だけはそうもいきません。
なぜなら、「キズナ」の構築には他者である「相手」がいるからです。
自分の実情と相手の状況、考え方、大事にしているものを知って「対話」ができなければ、相手の「思い」や「大切にしていること」を理解するのは難しいでしょう。
そんな時、無料の「自己分析」ツールを使って、自分と相手の状態を客観的に把握することが大きな助けになります。
「ココロ・カラダ・キズナ」全てが健幸で健やかな状態を目指すことは、日本の厚生労働省が行政に委託して取り組んでいるまちづくり施策などでも取り入れられています。(参照:スマートウェルネスシティ制作開発研究センター)
現在の日本人は、ココロとカラダの2つのバランスや健幸を意識はしているものの、「キズナ」の健幸にフォーカスしている人は非常に少ないです。
また、「キズナ」の健幸を意識したとしても、「どのようにしたらよいのかわからない」人も少なくありません。
キズナの健幸を考えたときに、「対話」は非常に重要なポイントになってきます。
「対話」をするにあたって、相手との関係性構築をスムーズにするために「分析ツール」を賢く使って「健幸」の維持のサポートに活用してみてください。
「ココロ・カラダ・キズナ」全てが整っている「健幸」という状態。あなたも今日から目指してみませんか??
今回活用した自己分析・性格診断ツールのご紹介
今回、全4話にわたって「美咲」という主人公を軸に「気づくこと」の大切さを伝えられないかな?と思い、始めた「健幸」へ至るためのストーリー。
私が普段、予防医学士の資格を活用して、社会でのソーシャルヘルスケアに基づく相談を受けている中で、感じた「お互いの意見のすれ違い」。
とある企業で相談業務を請け負った際に、プロジェクトチームの上司のMさんと部下のSさん、それぞれから相談を受けたことがきっかけでした。
目指すゴールが一緒なのに、ゴールに至るまでに重要視する過程が異なるためにお互いの考えが分からずにすれ違っている実情を目の当たりにしたのです。
もちろん、個人情報ですから、双方がそれぞれ相談に来ていることは伝えられません。しかしながら「思いは同じなのに…」というジレンマを目の当たりにしてどうしようか悩んでいました。
その時に思い立ったのが「自己解析ツールの開示」でした。
その企業では、自己分析ツールとして、今回紹介したうちの一つの解析ツールを用いて「自己診断」をしてソーシャルヘルスケアの維持に役立てていたのです。
相談業務をしていく中で、その分析ツールを活用して相手との齟齬を埋められないだろうか?と思ったのが今回の記事執筆につなげようと思ったきっかけでした。
私は実際に上司の立場であるMさんに、そのツールを活用して、チームメンバーとの対話や役割分担を考えてみてはどうか?と、提案しました。
※もちろん個人情報ではありますので、双方の同意が取れれば…との前提です。
社会に出ても、「私はこういう人間です」という自己開示や自己評価をするのはなかなかに難しいもの。ですが、こうしたツールを用いた「他覚的な条件で判定された情報」であれば、お互いに見せ合うことのハードルはきっと下がるはずです。
今回相談されたプロジェクトチーム内でも、上司であるMさんから「チームの効率性向上ののためによければ…」と提案したところ、「いいですよ!」とチームメンバーの方からも同意を得られたので、結果を見せあい話し合ったようです。
すると、やはり中には「へぇ!そんな風に考えるんだ!」という普段のキャラクターからは想像できない、根本的な考え方や重視する過程、大事なものが異なるからこそ「あの人、何を言っているかわからない」ということに気が付いたそうです。
実際にMさんは「ゴールに至るまでの起承転結」もしっかりと立案してプランニングしてからはじめる人。
対してSさん「そのときどきにより可変的に対応し、結果が同じであれば過程は重視しない人」という結果が出ていたのです。
だからこそ、計画段階でしっかりとプランニングされていない内容にMさんはフラストレーションを感じていました。
対してSさんはお客様都合で十分に計画にひずみが生じる可能性はあるのに、初めからこと細やかに決めること事態がナンセンスで、その時間ももったいないと感じていたのです。
実際に、この考え方や重要視する過程が異なることを、上司であるMさんが認識したことで、Sさんの苦手な作業をこなせる人材をチームに加えたのです。
チーム編成として「計画立案が得意な人」をSさんのチームに入れてみたことで、Mさんが理想とする計画立案も可能にして、イレギュラーなことが起きても速やかに対処できるSさんの臨機応変さも際立つように「得手・不得手」をお互いにフォローできるようにしました。
こうして、始動前の詳細な「プランニング」から、実行段階の臨機応変な対応まで速やかに進めることができるようになったのです。
Mさんにとっては「Sさんが細やかな計画立案が苦手で、結果重視な人」と認識し、Sさんにとって「Mさんは、意味のある・無しではなく計画をたててあたりをつけることでお客様のご理解を得る「計画」にも重要性を感じている人」と気が付くことができたのです。
この「気付けた」というのは、やはり「自己分析ツールの開示」というサポートツールがあったからこそではないかと思っています。
ただの「対話」だけでは、なかなかスムーズに相手の「思いの本質」に近づくことは難しいでしょう。
社会に出て、より効率的なチームワークを発揮し、キズナの健幸を健やかにするためには、私はこのようなツールの活用は将来に向けて必須になってくるのでは?と感じています。
世の中には、さまざまな自己分析ツールが流通していますが、使いやすいもの、わかりやすいもの、なんでもいいです。
「客観的に自分を分析してくれるツール」を活用して、「自分を知ってもらう」「他者をわかりやすく理解する」ことで、スムーズな相手の理解が進むのではないでしょうか?
そこで今回は、私がおすすめする3つのツールをご紹介します。
①エゴグラム
エゴグラムは、アメリカの心理学者ジョン・M・デュセイによって開発された自己分析ツールです。エゴグラムは、人間の心を5つの性格タイプ(批判的な親、優しい親、大人、自由な子ども、順応する子ども)に分け、それぞれの強弱をグラフ化して、自分の性格傾向を視覚的に理解できるようにしたものです。
古くから臨床現場で使われていたので内容に対する信頼性は高いと言えるでしょう。
この方法は、交流分析(Transactional Analysis: TA)という心理療法の理論に基づいており、1970年代に発展しました。エゴグラムは、自分の感情や行動パターンを理解し、対人関係や自己成長に役立てるために広く利用されています。
5つの自我タイプは以下の通りです。
参照:https://commutest.com/egogram
- 批判的な親(CP):厳しくルールを守ろうとする性格
- 優しい親(NP):他人を助けたり、思いやったりする性格
- 大人(A):冷静に考え、論理的に判断する性格
- 自由な子ども(FC):楽しく、自由に行動する性格
- 従順な子ども(AC):他人の言うことを素直に聞く性格
エゴグラムを使うと、自分がどのタイプを強く持っているかが分かり、コミュニケーションや自分の行動の特徴を知る手助けになります。
質問内容は全50問。サイト上で無料で性格傾向を抽出することができます。
このように性格的な傾向を抽出することができます。この方の場合、自由奔放な性格が際立っていて、協調性が低いことがひと目でわかりますね。
社会においてはチームワークが重要視される業務にはバックアップが必要というのが想像できますね。
②16パーソナル性格診断(MBTI)
MBTIは、もともと人々の性格や考え方を理解し、人間関係や仕事の適性などに役立てる目的で開発されました。戦後のアメリカで、特に職業適性や自己理解のためのツールとして広まったもののようです。現在でも、教育や企業研修などで幅広く利用されています。
MBTIは科学的な性格診断というよりは、自己理解を深めるためのツールとして、多くの人々に活用されています。
ール・ユングの「タイプ論」に基づき、キャサリン・ブリッグスとその娘イザベル・マイヤーズによって1940年代に開発されました。この診断は、人間の性格を4つの二項対立の軸に分け、それらの組み合わせで16種類の性格タイプを導き出します。
4つの軸
・外向(E) vs. 内向(I)
外向は外の世界での活動を好み、内向は内面の思考を重視。
・感覚(S) vs. 直感(N)
感覚は現実的な事実や経験を重視し、直感は未来の可能性や抽象的な考え方を好む。
・思考(T) vs. 感情(F)
思考は論理的・客観的に判断し、感情は人の気持ちを大事にして決定。
・判断(J) vs. 知覚(P)
判断は計画的・秩序を重んじ、知覚は柔軟で即興的な行動を好む。
設問数は60問。迷わずに回答できれば、検査時間は5分弱というところでしょうか??
こんな感じで結果が表示されます。この方の場合、目標到達に向けたエネルギーは高いけど計画性は低いと言えそうですね。行き当たりばったりタイプ??
さらに、わかりやすいように詳細の性格の分析結果も解説される親切設計。
難点は、発祥自体は古いのですが、最近になって日本に流入されてきたので設問内容が直訳されている傾向にあり、何を聞かれているのかわかりにくいのがネックです。
あと、有料登録しないと解析結果全文が表示されないのが残念なところ…。
③健幸度&性格診断
MBTIの内容にちょっと似ているものの、使いやすくて詳細の解説も無料で入ってくるので最近お気に入りのツールの一つです。
設問数は92問。この中にココロとカラダのバランスについての設問数が加わっているところが大きな違いでしょうか?
迷わず回答すると5分少々と行ったところです。
ココロ・カラダ・キズナの健幸具合が三角形のグラフとして抽出されます。
このほかにも性格的傾向や思考のくせなども分析結果として表示。レポートとして全8ページ分を無料で提示してくれます。
このタイプの場合、具体的に考えるのは苦手で、なんとなくぼやっと考える思考特性があると出ています。社交性が高いので何とかなっているとも言えそうです。
この診断は、脳科学をベースに感じ方や認知の特性など4つの特徴を組み込んで分析しているようです。
結果を見せ合うことでお互いの内相診断もできるのだとか。
比較的新しい分析ツールで日本で開発されているようなので、設問などもわかりやすいのが使いやすいと感じる特徴ともいえそうです。
あの人わからない!イラッ!むかっ!の分析に性格診断ツールで相手の思考回路をのぞいてみよう!
今回のストーリーにもあるように、社会における人間関係のすれ違いや意見の相違は、日常的に起こり得るということを実感している人も少なくないはずです。
重要なのは、お互いの違いに「気づくこと」と、適切なコミュニケーションを取ることです。分析ツールを上手に活用すれば、意見のすれ違いや誤解を減らし、よりスムーズに人間関係を形成することができるはずです。
使いやすい自己分析ツールを駆使して客観的なデータに基づいた理解を深め、健幸な社会生活を築いていく一助にしてみてくださいね。