混雑を避け紅葉を楽しむ裏ワザ 旅専門家は近場で交通費を浮かせあえて「1泊」する?
宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
北日本や山間部で見られた紅葉が、11月中下旬になると、いよいよ関東や京都府南部など、身近なエリアにやってきます。
でも紅葉は混雑するので……。ひとり旅が好きなので紅葉シーズンはちょっと……、という方も多いのではないかと思います。
そこで今回は、交通費を浮かせてあえて近場に1泊し、静かな紅葉を楽しむ方法をお伝えします。
東京近郊の青梅線御嶽(みたけ)駅
新宿から中央線で1時間20分ほどで到着する、青梅線の御嶽(みたけ)駅。
写真はある年の11月下旬の様子。土日の午前なら駅前は大混雑ですが、1泊なら午後に着きますので混雑は限られます。
ケーブルカーも夕方なら、下りは多少混みますが、登りはガラガラでした。
山上の紅葉の散歩道も、夕刻になり帰路を急ぐ人とすれ違うくらいで、とてもすいていました。
宿坊は1名から泊れることが多く、料理が良くなっている
今回紹介している東京都青梅市の御岳山(みたけさん)は、山の上に神社があり、門前町がまるで「空中都市」のように広がっています。
そのなかに、宿坊(しゅくぼう)が多くあります。もとはお寺や神社の関係者や参拝者のための宿泊施設ですが、観光客が利用できるところも増えています。
多客期でも、宿坊は空いていることもあり、1名から泊れる施設が多いのも特徴です。Yahoo!トラベルなど、各種予約サイトから予約できます。
そんな宿坊の1つ、山楽(さんらく)荘に到着。
オーソドックスな旅館風の部屋です。
なお、宿坊は、部屋のバス・トイレはない場合が多いです。
大浴場には、宿坊らしく、朝のお勤めの作法が掲示してありました(朝のお勤めの参加は自由です)。
沸かし湯のため、時間を決めて入る方式でしたが、朝風呂も含めて2回入ることができました。宿坊ですので、多少の制約を伴うことがあります。
浮かんだヒノキの丸太が印象的な大浴場。
温泉ではありませんが、水にぬめりがあり、並の温泉以上のお湯感がありました。
最近は、宿坊でも大きめの浴場を備えるところは増えています。旅館と民宿の間くらいと考え、バスタオルやカミソリ、ドライヤーなどは有無の確認をしておくのがおすすめです。
1名で泊まりましたが夕食は、すごいのが出てきました!
まん中の「山ふぐ」は、魚介の獲れない御岳山で、刺身代わりのもてなしとして供された歴史のある料理。肉はシカとイノシシでしたが、シカはその辺で獲ったものとのこと。
つる菜、ユスラウメ、のらぼう菜、ずいきなど、聞いたことがない食材も多く、素材を生かした味。食前酒まで、ついていました。
このように、精進料理をベースとしながらも、肉や刺身を含め、旅館並みの料理を出す宿坊も近年は増えています。
1泊なら、日帰り客がいない朝の紅葉を独占
翌朝の武蔵御嶽(むさしみたけ)神社の参道です。
日帰り客がまだ到着せず、落ち着いた静かな道のりです。
武蔵御嶽神社も、境内に紅葉が見られましたが、混雑感はなし。
朝方、ケーブルカーの山頂駅(御岳山駅)に立ち寄ると、何と雲海が!
宿泊したからこそ、出会えた風景です。
このほかの穴場旅、ずらし旅は下をご確認ください。
関東周辺1泊2日 穴場★ずらし旅を実体験から20選!|車なしOK(とらべるじゃーな!)