柴又帝釈天のすぐ近くにある「柴又公園」は、江戸川河川敷の広場と、「山本亭」「寅さん記念館」の観光施設を含むレジャーエリア。貴重な資料や建築から、季節の花まで、多彩な魅力を楽しめます。
現在、寅さん記念館の北側の階段や、江戸川堤防線沿いの土手は、ツツジの花で鮮やかに彩られています。はっと目を引く美しさです！
（写真はすべて2024年4月17日撮影）

柴又帝釈天の二天門の前の道を右に向かい、南大門のすぐそばにある角を左折して3分ほど歩いていくと、風雅な日本庭園を持つ山本亭に辿り着きます。こちらの立派な長屋門をくぐると、寅さん記念館へと続く階段が目の前に現れます。

頂上のあずまやに向かってのびる階段の両端は、ツツジの植え込みになっています。現在は鮮やかな紅色の「霧島ツツジ」が見頃を迎えており、階段のあちこちに彩りを添えています。

小ぶりながら鮮やかな花をびっしり咲かせる霧島ツツジは、抜群の存在感。向かって左側にある石積みの階段も、このツツジの紅色で彩られています。
中央の階段の周囲には、大輪の花をつける「平戸ツツジ」も多数植えられています。こちらは現在咲き始め。4月下旬にかけて、赤紫色の「大紫」や淡いピンクの「曙」がどんどん咲き進みます。こちらが咲き揃う景色も楽しみです。

階段の下にのびる道路から、東側の江戸川堤防線沿いの土手を見上げると、息を呑むような光景が目に飛び込んできます。可憐なピンクや濃い赤色の霧島ツツジが、絨毯を広げたように土手を覆っているのです。圧巻の眺め！

階段を昇って左手に広がる土手へ足を運び、上から霧島ツツジを見下ろすのも一興です。ツツジの絨毯の向こうに、山本亭の瓦屋根が見える様子も見応えあり。風情のある和建築が、紅色のツツジに映えています。

柴又公園の江戸川河川敷のエリアでは、色とりどりのチューリップが円を描くように植栽されています。こちらもツツジに負けない美しさ。広々とした河川敷の緑に、原色のチューリップが良く似合います。

柴又公園の霧島ツツジは今が満開。平戸ツツジはこれから見頃を迎えます。「山本亭」や「寅さん記念館」とともに、鮮やかなツツジが咲き誇る光景を見に、ぜひ足を運んでみてくださいね。