ハキミ&ラウタロが2トップ、C・ロナウドは全体131位…カルチョ界のCIES市場価値ランキング
市場価値は、指標によって変わる。おそらく、万人が納得するランキングは存在しない。ただ、ひとつの参考になることも確かだ。
1月6日、スイスの研究機関『国際スポーツ研究センター(CIES)・フットボール・オブザーバトリー』が定期的に発表する市場価値ランキングの最新版を明かした。年齢やポジション、契約期間など、様々な項目を考慮し、欧州5大リーグでプレーする選手たちの市場価値をランク化したものだ。
最高額はマーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)の1億6560万ユーロ(約210億8000万円)。2位はアーリング・ハーランド(ボルシア・ドルトムント)で1億5200万ユーロ(約193億5000万円)、3位はトレント・アレクサンダー=アーノルド(リヴァプール)の1億5160万ユーロ(約192億9000万円)だった。
上位100名のうち、セリエAクラブ在籍は15名。ポジション別では、DF4名、MF6名、FW5名だ。プレミアリーグ(48名)との差は大きいが、ラ・リーガ(21名)に続き、ブンデスリーガ(13名)とリーグアン(3名)を上回った。ただ、トップ15にひとりもランクインしなかったのはセリエAだけだ。
セリエAに絞ると、トップは全体16位のアシュラフ・ハキミ(インテル)。チームメートのラウタロ・マルティネスが21位で続く。“表彰台”の最後は、全体22位のマタイス・デ・リフト(ユヴェントス)だ。
セリエAのトップ15は、以下のとおり。
- アシュラフ・ハキミ(インテル/16位): 1億1370万ユーロ=144億7000万円
- ラウタロ・マルティネス(インテル/21位): 1億550万ユーロ=134億2000万円
- マタイス・デ・リフト(ユヴェントス/22位): 1億410万ユーロ=132億5000万円
- ロメル・ルカク(インテル/26位): 9760万ユーロ=124億2000万円
- デヤン・クルセフスキ(ユヴェントス/36位): 8340万ユーロ=106億1000万円
- ニコロ・バレッラ(インテル/47位): 7800万ユーロ=99億3000万円
- ファビアン・ルイス(ナポリ/53位): 7260万ユーロ=92億4000万円
- テオ・エルナンデス(ミラン/54位): 7230万ユーロ=92億円
- ピオトル・ジエリンスキ(ナポリ/64位): 6790万ユーロ=86億4000万円
- ロドリゴ・ベンタンクール(ユヴェントス/71位): 6320万ユーロ=80億4000万円
- ヴィクター・オシメーン(ナポリ/72位): 6220万ユーロ=79億2000万円
- アレッサンドロ・バストーニ(インテル/76位): 6110万ユーロ=77億8000万円
- アルバロ・モラタ(ユヴェントス/82位): 5980万ユーロ=76億1000万円
- ウェストン・マッケニー(ユヴェントス/95位): 5420万ユーロ=69億円
- セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(ラツィオ/99位): 5350万ユーロ=68億1000万円
年齢や残り契約期間などが考慮されるため、ユヴェントスのクリスティアーノ・ロナウドは4700万ユーロ(約59億8000万円)で全体131位だった。なお、リオネル・メッシは5400万ユーロ(約68億7000万円)で全体97位。ひとつ上の96位は5410万ユーロ(約68億8000万円)で久保建英だ。
セリエAのトップ15に、インテルとユヴェントスから5選手ずつがランクインしたのは、“2強”の存在感を裏付ける。そのほかは、ナポリの3選手と、ミランとラツィオの各1選手だ。
ポジション別でみると、DFはハキミが全体5位、デ・リフトが6位、テオが12位、バストーニが16位だった。MFはバレッラが全体8位、ファビアンが11位、ジエリンスキが16位、ベンタンクールが18位、マッケニーが25位、ミリンコビッチ=サビッチが26位。FWはラウタロが全体12位、ルカクが16位、クルセフスキが22位、オシメーンが36位、モラタが41位となっている。
なお、イタリア人は、バレッラとバストーニに加え、5500万ユーロ(約70億円)で全体94位のジョルジーニョ(チェルシー)を含めた3選手にとどまった。
すでに冬のマーケットは開いているが、新型コロナウイルスによる経済的打撃は大きく、夏に続いて縮小傾向の市場になるとの見方が強い。このマーケット、そして今季残りシーズンのパフォーマンスを経て、次の市場価値にはどのような変動があるだろうか。