【認知能力】子どものIQの伸ばし方
「子どものIQは7歳までに決まる」という話を聞いたことがありますか?
「Nature」に掲載された論文では、IQと最も関連のある脳の部位は前頭前野で発達のピークは7歳~12歳。
最近よく聞く、「やり抜く力」などの非認知能力ですが、非認知能力を伸ばすには認知能力を伸ばすことも重要と言われています。
なぜなら、重要度・優先度・どういう工夫が必要かを考えるには、「言語能力・計算・比較・推理」等の認知能力が必要になるから。
今回は、IQを上げる生活習慣をご紹介します^^
1.運動する
筑波大学の研究によると、10分間軽い運動をすると脳の海馬という部分が活性化されて、記憶力が向上することが判明しました。
脳の記憶は、この海馬という部分で保存されます。
また、スウェーデンで120万人を調査した結果、体力テストで成績が良かった人は、そうでない人よりも知能指数が高くなっていたそうです。
頭の良さと運動は、一見関係ないようにみえますが、運動することによって脳が活性化するようですね。
2. DHAをとる
魚に豊富に含まれているDHA。私は妊娠中にDHA入りのサプリメントをよく飲んでいましたが、本当に効果があるそうです!
DHAは脳内の血流アップ・脳細胞の働きを高める作用があります。
母乳にはたくさんのDHAが含まれているのですが、母乳で育てた赤ちゃんと、DHAが含まれていない粉ミルクで育てた赤ちゃんは8年後のIQに差があり、母乳で育てた赤ちゃんのグループが勝っていたそうです。
DHAは、本マグロ・サバ・ブリの魚に多く含まれています。
3.スキンシップをとる
「皮膚は露出した脳」と言っているのは、桜美林大学リベラルアーツ学群教授の山口創先生。
実は子どもの成長は、体の成長が最優先でその後に心・頭脳の成長が続きます。
そして触覚は胎児のころから発達が始まっているとのこと。
子どもとスキンシップをとると、オキシトシンという愛情ホルモンが子どもの脳内に分泌されます。
このオキシトシンの影響を十分に受けると、脳自体がオキシトシンを分泌しやすくなり、記憶力が良い、ストレスに強いという効果が一生続くとのこと。
スキンシップ効果が高いのは、朝よりも副交感神経が優位になる夕方以降とのこと。
ぜひ、夜寝る前にたくさんギュッとハグしてあげてください^^
幼児期は認知能力と非認知能力を伸ばすことのできる貴重な時期。
是非一緒に生活習慣を意識してみませんか^^?
【参考資料】
・Shaw, P. et al. Intellectual ability and cortical development in children and adolescents. Nature 440, 676‐679 (2006)
・筑波大学 研究情報ポータル「短時間の運動で記憶力が高まる ―ヒトの海馬が関連する機能の働きが 10 分間の中強度運動で向上!―」
・マルハニチロ「DHAの力」
・プロが語る子育てのヒント【スキンシップは子育ての基本。肌の触れ合いは親も癒します】