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きょうだい喧嘩には原因があった!保育士が教える「きょうだいの仲を悪くするたった1つのNG行為」

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。

「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。

今回は兄弟喧嘩を無くすための、たった一つのポイントについてお話ししていきたいと思います。

兄弟喧嘩は絶えない

家の中では兄弟喧嘩が絶えず繰り広げられていて、落ち着いて休憩することもままならない。

そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

「やめなさい!」と叱ったところで、子どもたちは聞く耳を持ちません。

それどころか、「〇〇が最初にやってきたんだから!」などと言い訳するばかり。

これでは、大人はストレスがたまり続けるばかりで、困り果ててしまいます。

ところが、兄弟喧嘩のほとんどは大人のある関わり方が原因となっていることが大半です。

その原因さえ知っていれば、兄弟喧嘩は確実に減らしていくことができるでしょう。

そうすれば、「もういい加減にしなさい!!」と子どもたちを叱る必要もありません。

兄弟喧嘩の1番の原因は、一体何なのでしょうか。

兄弟喧嘩になるたった1つの原因

兄弟喧嘩が絶えない原因。

それは、兄弟を競争させていることです。

例えば、家庭内でこんな場面はありませんか?

「トマト食べられないの?お兄ちゃんはもう食べたよ。負けてるね」
「まだ準備してないの?もうお兄ちゃんと先に出かけちゃうからね」

これらは全て、兄弟同士を争わせる行為です。

しかし、これだけではありません。

例えば、お風呂上がりになかなかパジャマを着てくれない時。

「パジャマ着ないならお兄ちゃんにあげちゃおっと!」

こんな発言も、実は子ども同士を競争させることになっています。

つまり、毎日1番になることを目指して子どもたちは生活を送っているのです。

子どもたちにとっては、家庭内で常に運動会が開かれているようなものだと思いませんか?

合意なき競争はダメ

なぜ、子ども同士を競争させることがダメなのでしょうか。

それは、兄弟のことを敵だと思い込んでしまうからです。

もちろん、ゲームとして互いの合意を得た上で、双方が楽しみながら行うことはこの限りではありません。

問題となるのは、親が勝手に用意した合意なき競争です。

日頃から常に競争させられ、勝った方だけが大人から「頑張ったね!」と褒めてもらえる。

これでは、どうやったって兄弟を「協力するべき仲間だ」と思うのは難しいでしょう。

だからこそ、子どもたちは「どんな手を使ってでも良いから勝ちたい」と思うようになってしまうのです。

そして、これこそが「相手に絶対に譲れない」と思う理由であり、兄弟の仲を悪くさせている1番の原因となっているのです。

どうしたら良い?

どうして、私たちは競争させることをつい選んでしまうのでしょうか。

それには大きく分けて2つの理由が考えられます。

①子どもを動かすのに手っ取り早いから
②それ以外の方法を知らないから

しかし、それを続けていては喧嘩は酷くなっていくばかりです。

もちろん比べることをやめれば良いのですが、大人にとって比べるということは子どもに伝えやすいやり方であるため、なかなか簡単にはやめられないかと思います。

では、どうすれば良いのでしょうか。

それは、過去の自分(その子)と比べるということです。

「昨日はすぐにやってくれたのに今日は嫌になっちゃったの?」
「この前は頑張ってやってくれたから助かったんだけどなぁ」

なんていったような言葉をかけるのが良いでしょう。

他人と比較するのをやめることで、周りの子に対する敵対心を持つことはなくなります。

そうすることで、譲ることは負けることだという間違った考えを持つことはなくなり、無駄な小競り合いはなくなっていくのです。

まとめ

今回は兄弟喧嘩を無くすたった一つのポイントについてお話ししました。

兄弟喧嘩が収まらない主な原因は、兄弟を競争させていることです。

具体的には、
「トマト食べられないの?お兄ちゃんはもう食べたよ。負けてるね」
「まだ準備してないの?もうお兄ちゃんと先に出かけちゃうからね」
「パジャマ着ないならお兄ちゃんにあげちゃおっと!」

などといった言葉をかけることが挙げられるでしょう。

そういった関わりをすることで、兄弟を仲間ではなく敵だと思い込んでしまいます。

そのため、そういった思い込みを作ってしまうことで「どんな手を使ってでも良いから兄弟に勝ちたい」と考えるようになり、それが兄弟喧嘩の原因となってしまいます。

喧嘩を収めていくためには兄弟を比較することをやめることが必要です。

しかし、どうしても比較して伝えたい場合には、過去の自分(その子)と比べるようにしましょう。

兄弟喧嘩を収めるためには、兄弟間の無駄なライバル心を取り払うことが大切なのです。

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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