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「1日に2勝」を挙げた投手は、合計で何イニングを投げた!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ループ(タンパベイ・レイズ)Aug 14, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月16日、タンパベイ・レイズとトロント・ブルージェイズは、変則のダブルヘッダーを行った。前日に雨で中断した試合の続きと、当初からこの日に予定されていた試合だ。1試合目は4回裏から9回裏まで。2試合目は7イニングに短縮され、延長8回裏に終わった。結果はレイズが2勝。いずれも、アーロン・ループが勝利投手となった。

 1日に2勝を挙げた投手は過去にもいるが、ループがこの日に投げたのは合計1.2イニングだった。これが、1日2勝の最少イニングかどうかはわからないが――理論上はもっと少ないイニングもあり得る――かなり少ないのではないだろうか。対戦した打者は、計5人(2人と3人)。投球数も、計13球(5球と8球)に過ぎなかった。

 とはいえ、ループはどちらも同点の場面でマウンドに上がり、古巣のブルージェイズに得点を許さなかった。1試合目は8回裏の1死一塁から登板し、三振とセンター・ライナーに仕留めた。2試合目は7回裏の1イニングを、レフト・ライナー、ヒット、4-6-3の併殺打で終わらせた。レイズは直後のホームランで勝ち越し、そのまま逃げきった。

 それぞれの試合で、決勝点となるホームランを打ったのは、ブランドン・ラウウィリー・アダメスだ。最終回を締めくくってセーブを挙げたのも、違う投手だった。また、黒星を喫したブルージェイズの投手も、同じではなかった。

 なお、ループが1日に2勝を挙げたことに間違いはないが、記録としては、8月15日の試合の白星と16日の試合の白星となるようだ。

 昨年の夏には、ダブルヘッダーにまつわる、こんなこともあった。

2日続けてダブルヘッダー開催。4試合ともフル出場した選手はいたの?

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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