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夏の甲子園、第106回全国高等学校野球選手権大会代表チームが出そろう #専門家のまとめ

阿佐智ベースボールジャーナリスト
(写真:岡沢克郎/アフロ)

 昨日30日、高校野球愛媛県大会決勝が行われ、聖カタリナ学園が西条高校を7対6で破り、夏の甲子園初出場を決めた。21日に南北海道大会が全国で一番早く決勝を迎え、札幌日大が甲子園への一番切符を手にしていたが、昨日の試合でいわゆる「夏の甲子園」、第106回全国高校野球選手権大会に出場する全49の代表校が出そろった。

ココがポイント

▼昨日の愛媛県大会決勝では、昨年ドラフトでオリックスから指名を受けた河内康介からエースナンバーを受け継いだ有馬恵叶の力投で聖カタリナが接戦を制した。

・【高校野球】聖カタリナ学園が大トリ初V!オリ河内に続く好投手、エース有馬の熱投などで1点差死守(スポニチアネックス)

▼甲子園一番乗りの南北海道代表、札幌日大も聖カタリナと同じく夏の甲子園初出場となる

札幌日大、夏の甲子園全国一番乗り 4度目の決勝で悲願の初切符/南北海道記事タイトル(日刊スポーツ)

▼昨年優勝の慶應を出した神奈川は東海大相模が逆転で横浜を下し5年ぶりに夏の甲子園に帰ってくる

東海大相模が劇的逆転V 横浜下し5年ぶり夏の甲子園へ(カナロコ)

▼神奈川と並ぶ激戦区、大阪では各校のマークにもかかわらず、大阪桐蔭が2年ぶりに甲子園切符を手にする

大阪桐蔭が2年ぶりの夏の甲子園へ 決勝で東海大大阪仰星を破る記事タイトル(朝日新聞デジタル)

エキスパートの補足・見解

 近年なにかと負の側面が「識者」から指摘される「夏の甲子園」だが、日本人にとって今や夏の風物詩として定着した一大スポーツイベントとなっている。一部からはドーム球場での実施などということも言われているが、球児たちが青春の全てをかけて目指している「聖地」を奪うことこそ大人のエゴではなかろうか。

 今後、気候変動や社会情勢の変化と合わせて、一部試合を近隣の球場で実施するようなことも考えねばならなくなってくるかもしれないが、「聖地・甲子園」の地位は揺るぐことはないだろう。

 「夏の甲子園」は8月7日開幕を迎える。

ベースボールジャーナリスト

これまで、190か国を訪ね歩き、23か国で野球を取材した経験をもつ。各国リーグともパイプをもち、これまで、多数の媒体に執筆のほか、NPB侍ジャパンのウェブサイト記事も担当した。プロからメジャーリーグ、独立リーグ、社会人野球まで広くカバー。数多くの雑誌に寄稿の他、NTT東日本の20周年記念誌作成に際しては野球について担当するなどしている。2011、2012アジアシリーズ、2018アジア大会、2019侍ジャパンシリーズ、2020、24カリビアンシリーズなど国際大会取材経験も豊富。2024年春の侍ジャパンシリーズではヨーロッパ代表のリエゾンスタッフとして帯同した。

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