最も価値ある1試合3本塁打!? 最初の2本は同点ホームラン、3本目は逆転ホームラン
4月9日、シェイ・ランガリアーズ(オークランド・アスレティックス)は、3本のホームランを打った。
アスレティックスのゲーム・ノーツによると、1試合3本塁打は、アスレティックス史上延べ30人目、オークランドへ移転した1968年以降は延べ18人目。アスレティックスの捕手では、1925年5月21日のミッキー・カクレインに続く2人目だという。
ア・リーグとナ・リーグで1試合に3本以上のホームランを打った選手は、4本塁打の18人を含め、延べ650人以上を数える。今シーズンは、4月2日のブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)が1人目、ランガリアーズは2人目だ。
ただ、オプタ・スタッツは、9回に決勝点となるホームランを打ち、3本ともチームのビハインドを帳消しにしたのは、ランガリアーズがメジャーリーグ史上初、と謳っている。
ランガリアーズの3本塁打は、0対1の2回表にソロ、1対2の7回表にソロ、2対3の9回表に2ラン。1本目と2本目は同点ホームラン、3本目は逆転ホームランだ。アスレティックスは、4対3で勝利を収めた。
ちなみに、ハーパーの1試合3本塁打――2015年5月6日に続く2度目――は、0対0からのソロと1対1からのソロに、4対1からのグランドスラムだった。
ランガリアーズは、26歳の捕手だ。2019年のドラフトで、アトランタ・ブレーブスに全体9位指名を受け、2022年3月のトレードで、マット・オルソンの交換要員として、他3人とともにブレーブスからアスレティックスへ移籍した。メジャーリーグ2年目の昨シーズンは、打率と出塁率こそ.205と.268ながら、22本のホームランを打った。
今のところは、次代のアスレティックスを担う選手の一人、あるいはその候補の一人、と言っていいだろう。もっとも、アスレティックスの浮上がいつになるのかは、見通せない。次代の中心となる選手を得るためのトレードで、放出される可能性も――今夏ということはないだろうが――ありそうな気がする。