【京都市右京区】本日1/18より!『源氏物語』ゆかりの地・嵯峨嵐山にて雅な世界に誘われよう
嵯峨嵐山文華館にて「よきかな源氏物語」が開催
今年は大河ドラマの影響もあり、例年以上に注目を集めている紫式部。彼女が執筆した『源氏物語』のファンという方も多いのではないでしょうか。
そんな『源氏物語』の世界観に触れることができる展覧会が、物語ゆかりの地である嵯峨嵐山にて、本日2024年1月18日より開催されます。
内覧会にて一足先に鑑賞させていただいたので、そのハイライトをお届けします。
お気に入りの物語のシーンを探してみよう
1階では、『源氏物語』の中から特定の場面を選んで描き、屏風に貼り付けた「貼交屏風」が展示されています。
写真中央は「若紫」(第5帖)より。雀を追って縁先に姿を見せた少女・紫の上を垣間見た光源氏が、禁断の恋の相手・藤壺と生き写しの姿に目を奪われている場面です。
『源氏物語』は500人以上もの人物が登場する長編小説。館内には相関図がイラストで用意されているので、「この女性はどんな恋の相手だったかな」「この人は誰の子供だったかな」なども確認しやすいです。
120畳もの広さを持つ2階の畳ギャラリーでは、『源氏物語』の特定の場面を題材にした様々な日本画が紹介されています。
写真は「薄雲」(第19帖)より。光源氏が側室・明石の方との間に生まれた明石の姫君を迎えにきた場面です。明石の方が持っている、人形のように見えるのは姫君です。
娘の将来のためとはいえ、身分の高い紫の上の養女にすべく、幼い娘を手放すことになる悲しみが、この小さな人形としての描写から感じられます。
なお、明石の方と明石の姫君が居住した「大堰の館」は、この嵯峨嵐山文華館付近にあったと設定されています。
象徴する小道具や背景だけで場面を連想してみよう
人物が次々と登場する作品がずらりと展示されている中で、特異なのがこちら。
登場人物を描かず、象徴となる小道具や背景のみで場面を連想させる「留守模様」という手法が使われています。
いくつの場面を連想できるか、じっくりと鑑賞してみてください。
『源氏物語』ゆかりの地巡りもどうぞ
徒歩圏内には、光源氏のモデルになったとされる源融の山荘跡「清凉寺」や、光源氏がお忍びで六条御息所を訪ねた「野宮神社」、光源氏が建てた御堂の北側にあったという「大覚寺」があります。
館内にはMAPも用意されているので、展覧会を楽しんだ後は、『源氏物語』ゆかりの地巡りをしてみるのもいいですね。
よきかな源氏物語
会期:2024年1月18日(木)〜4月7日(日)
会場:嵯峨嵐山文華館(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11)
開館時間:10:00〜17:00(最終入館16:30)
その他、展覧会の詳細は嵯峨嵐山文華館の公式HP(外部サイト)をご確認ください。