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【京都市中京区】和食とお酒が好きな方に!新生姜ソースなどアレンジ光る京都ディナーにハマる

Mamiトラベルフォトライター/世界遺産めぐり(京都市)

アレンジを効かせた和食とお酒が楽しめる料理屋「和たり」

今回はその美味しさゆえに再訪した料理屋「和たり」をご紹介します。

京都御苑から徒歩10分ほどで到着する「和たり」は、落ち着いた雰囲気のお店。
カウンター席(6席)とテーブル席(2卓)、合わせて最大16名までのコンパクトなお店なので、日によっては常連客であっという間に満席になることも。

そんな「和たり」の店主は、「食べることも、料理することも、飲むことも昔から大好き」と、食への探究心が強い方。
それゆえ提供される料理には、和なのに洋のエッセンスが隠れているものも多く、旬の食材だけでなく、オリジナリティ溢れる創作料理を楽しめるのも嬉しい。

早くも突き出しから創作料理を味わえる

突き出し(上段)、おばんざいの盛り合わせ(下段)
突き出し(上段)、おばんざいの盛り合わせ(下段)

まずは「突き出し」と「おばんざいの盛り合わせ」をいただきます。

突き出しの「おからの炊いたん」は純然たる和食のはずなのに、噛み締めると、お出汁とは異なる芳醇な香りが。
和食だという思い込みから正体に気づくのに3秒かかりましたが、それはオリーブオイルからくる香りで、突き出しから早くも惹き込まれます。

「おばんざいの盛り合わせ」では、「蓮根とこんにゃくの明太炒め」や「極細糸こんにゃくの五目炒め」なども美味しかったのですが、個人的なお気に入りは「スモークを効かせたポテトマカロニサラダ」です。

特別に仕込み中の食材を見せていただきました
特別に仕込み中の食材を見せていただきました

店主自らが食材を燻製しており、独特の風味とギュッと濃縮された旨みを味わえます。

再訪のきっかけとなった絶品・新生姜ソース

そして今回も絶対に食べたいと思っていた「水茄子とトマトとタコのカルパッチョ」。

このカルパッチョにかかっている「新生姜ソース」が絶品なんです!
以前ワイン会を開催された際に考案されたそうなのですが、新生姜のみずみずしく、さっぱりとした甘さが食材にとても合い、カルパッチョなのにサラダ感覚でパクパクと食べ進めてしまう。
鮮やかな赤い粒はピンクペッパーで、ペッパーと名が付いているものの胡椒のような辛味はなく、すっきりとした香りがアクセントに。
ちなみに今は水茄子などの夏野菜が使われていますが、季節によってはマスカットや日向夏などのフルーツが使われることもあるそう。

京都の夏といえば鱧

京都の夏を代表する食材といえば鱧ですが、店主おすすめの鱧料理1つ目は「鱧の炙りウニのせ」。なんとも贅沢な組み合わせです。

さっと炙られた香ばしい鱧に、とろっとしたウニを乗せ、ちょんと醤油をつけていただけば、プリップリの鱧の弾力と濃厚なウニの甘みを楽しめます。

店主おすすめの鱧料理2つ目は「鱧の土佐酢のジュレがけ」。
当日は日中30度超えと大変暑かったので、ふわっふわの鱧もさることながら、三杯酢よりも酸味がマイルドな土佐酢がより食欲をそそり、気づけばキュウリなどと絡めながらジュレまで完食していました。

極上!夏に美味しい特別な真牡蠣「坂越の牡蠣 夏美」

夏ならではの旬の食材として、店主おすすめのもう一品は、兵庫県・坂越湾で育った「夏美」というブランド牡蠣です。
日本で夏に食べられる牡蠣は岩牡蠣ですが、夏美は岩牡蠣ではなく、夏でも美味しく食べられる真牡蠣とのこと。
ぼってりとしたその姿からも、身がたっぷり詰まっていることが分かります。

その大きさは、親指と人差し指を目一杯広げないと掴めないほど。
早速いただくと、口全体に広がるクリーミーさはもちろんのこと、弾力ある貝柱の食感にも驚かされました。

今日はどんな旬の魚介が楽しめるだろうか

鱧や牡蠣だけでなく、「お造り盛り合わせ」ではイサキやとり貝などの旬の魚介類も楽しめました。
炙られたメダイも旨みが凝縮されていて、いつまでも噛み締めたいほどでした。

肉料理も外せない

魚料理だけでなく、肉料理にもアレンジが光ります。

「和牛イチボのたたき」は、一口噛んだ瞬間、脂がとろける〜。柔らかくて、何切れでも食べたいほどの旨みを堪能できます。
黄色の粒はタスマニア産のマスタードで、プチプチとした食感が面白い。粒をプチッと噛み潰すと、マイルドな辛味と、爽やかな香りが口内に広がります。

京料理店で経験を積んだ店主が切り盛りする和食ダイニングバー

メニューには種類豊富な料理が載っていますが、京料理店で経験を積まれた店主なので、旬の食材を使っての「おまかせ」もお願いすることができます(おまかせは電話での事前予約が必須)。

ここまで料理をメインにご紹介してきましたが、「和たり」は日本酒とワインも楽しめるのが特徴。
ゆっくりお酒を嗜みながら、料理とのペアリングを楽しまれてみてはいかがでしょうか。

(取材協力 和たり)

和たり
住所:京都市中京区堺町二条下ル杉屋町640 アルティスタ御所南1F
電話番号:075-211-5828
営業日時:18:00〜翌1:00(L.O.24:00)、不定休
和たり公式インスタグラム(外部サイト)

トラベルフォトライター/世界遺産めぐり(京都市)

旅ブログ「それは、世界遺産がきっかけだった。」にて、旅のお役立ち情報を発信中。世界遺産巡りを中心に気ままに世界を旅し、気に入った異国の街で、暮らすように旅することも。これまでの旅の経験を生かして、国内、特に京都の魅力をお届けしていきます。京都で暮らしはじめてから、着物や日本茶にも目覚めました。

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