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史上有数のユニークな髭が登場。これは「シナモン・ロール髭」!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイク・ファイヤーズ(オークランド・アスレティックス)Sep 14, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 昨年の日米野球で、ジョン・ブレビア(セントルイス・カーディナルス)は、髭をお下げ髪のようにしていた。

 9月14日にマイク・ファイヤーズ(オークランド・アスレティックス)が披露した髭は、それに勝るとも劣らない(個人的には、こちらが上だと思う)。アスレティックスのツイートに従えば、「シナモン・ロール髭」といったところだ。

 前回の登板で、ファイヤーズは1回裏に3本のホームランを打たれ、2回表にも2本を追加され、この回は無死のままマウンドを降りた。このKOが、シナモン・ロール髭のきっかけとなったのかもしれない。かつて、アスレティックスに「マスターシュ・ギャング」がいたこととは、関係なさそうだ。

 シナモン・ロール髭のファイヤーズは、初回を3人で終えた。先頭打者にヒットを打たれたものの、次の打者を併殺打に仕留めた。2回裏も、最初の2人を続けて討ち取った。髭の効果かどうかはさておき、ここまでは上々だった。

 けれども、ヒット、ボーク、暴投、ホームランで2点を取られ、次の打者を四球で歩かせたところで、ファイヤーズは降板した。被本塁打の前(打席の途中)に続いて、監督とトレーナーがマウンドへ。腕に異変が起きていた。

 前の登板と違い、チームは逆転勝利を収めたが、MLB.comのアリソン・フーターによると、ファイヤーズは試合後に髭を剃ってしまったという。

 今のところ、故障者リストには入っておらず、予定どおりであれば、次はどんな髭なのかわからないが、9月21日に登板する。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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