【修理費は80円でした】絶対直せない!←という噂のドアクローザー|オイル漏れと油の補充やってみました
こんにちは! DIY道楽のテツです。今回はマンションのドアにくっついている、「ドアクローザー」のオイル漏れを直します。
「ドアクローザー」と聞いてもピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと玄関に入ってドアの上の方の隅っこを見てみてください
細長い箱が付いていて、そこから阿村伸びていてドアと玄関を繋いでいる部品、それが、ドアクローザーです
ドアに何も付いていないと、閉めるときに勢いがついちゃうと、バシーンと閉まってしまうものですが、ドアクローザーがついてることによって、油圧ダンパーの力でゆっくり上品にしまってくれる効果があります
そんな頼りになるドアクローザーなのですが、使っているうちに劣化して、閉じる速度が速くなってしまったり、油が垂れてくることがあります
中のオイルの力でダンパーを効かせているので、オイルが漏れてしまうとダンパー効果が弱まり、いくら調整してもドアがすごい勢いで閉まってしまうことがあり、場合によっては怪我の原因になってしまったりします(非常に危険でもあります)
新品交換するとそこそこの値段がしてしまうので、直すことはできないものか・・・?? そこで、ドアクローザ修理と調べてみると、こんな記述が出てきました↓↓↓ ↓↓↓
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ドアクローザーのオイル漏れ修理、および油の補充はできません。
正解はというと「ドアクローザーの交換」をする事。これしか直す方法はないです。業者では一般的な事として良く知られている事ですが、メーカーに送っても詰め替えは対応してません。
油が漏れるということは機器的にも内部に何かの不具合があるから漏れてくるわけで、仮に補充てきたとしても漏れては補充の繰り返しになります。
結論として、新品交換しかありません。
※いくつかのサイトから引用した文章をまとめました
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・・・なるほど。これはどこのサイト見ても似たり寄ったりでほとんど同じ意見。
だけども、だけどもですよ???
このドアクローザーを横から見ると、本体に一本のシャフトが通っていて、要はこのシャフトが「ゆっくり回転する」だけの機構だと思われます。
例えばバイクのサスペンションを思い出すと、凸凹道なんか走った日にゃ、一秒間に4~5回も上下に激しく動かされてそんな状況下でもしっかりダンパー効かせたりしてくれております。そんなハードな状況で使われるフロントフォークも、オイル漏れたくらいで買い替えるようなブルジョアジーなバイク乗りには出会ったことがありません。
だって、そんなフロントフォークも数百円、高くても千円ちょいのオイルシール交換すればオイル漏れは直るんですから。
エンジンだってそう。すんごい勢いで回転するシャフトも、300円くらいのオイルシールでオイル漏れは直ります。
・・・
てことで、ドアクローザーとはいえど人が作ったもの。直せないわけがない。
【ご注意】
※ここからは個人的な意見による、個人的な修理の記録ですのでご了承ください。
※内容に関して自己流の作業手順・方法が含まれていますのでご注意ください。
※ご自身で作業した結果の不具合・事故に関しては当方は責任を負いかねますのでご了承ください。
・・・と、定番の文言をご理解上先にお進みください~!
ちなみに、今回修理したのは「P82 182B」という文字が入ったドアクローザー。かなり古いもののようですが、新品で売られているものもほとんど構成が同じなので、まぁ中身も似たようなものでしょう(笑)
オイルが滲んでた部分のキャップを外すと、大きなナットとシャフトが出てきました
このシャフトの隙間からオイルがにじみ出てきている様子です
高圧ガスが封入されているワケでもなさそうですし、構造的にもシンプルなようなので・・・
ここは遠慮なくインパクトレンチで「ガガガガガッ!」っと、一気にナットを外します
外した印象、かなりのトルクで締めこまれていたようなので、スパナで外すのは大変かもしれません。トルクといえば、車のホイールナットよりもうちょっと強い感じでしょうか??
外したナットの内側をよく見てみると・・・
内壁に溝が切ってあって、そこにOリングが入っているようです
外したOリング
切れてはいませんが、経年劣化で若干硬化してるようで、これはオイルが漏れても仕方ない状態でしょう
硬化してるので本来の寸法とは変わっていると思われるので、大体のアタリをつけて、ホームセンターに行って、NBRゴムのOリングを買ってきました
2種類試してみてちょうどいい感じの方のものを使います
小さいサイズの方がちょうどいいみたい
組み付ける前にオイルを足しました。
ドバドバ漏れたわけではないので足すといってもほんのちょっとですが ・・・ ちなみに、オイルの給油口はないのですが、「オイルが漏れた → つまり、オイルがそこに通っている → てことは、漏れた個所から継ぎ足せばオッケー」という、やや暴力的な発想で、シャフトの隙間から似たような粘度のオイルを入れました。
シャフトとOリングにシリコングリスを塗って元通りに組み付けます
組み上がったらシャフトを何度も動かした上で、ウエスの上に2日間ほどそのまま放置
その後、ウエスにオイルシミを認められなかったのでオイル漏れが無いことを確認しました
せっかくなので、スプレーガンで塗装
おおっ・・・! あの惨めな姿から一変して、明るい印象になりました~
Oリングが二つで¥160だったので、¥80で直っちゃったよ・・・。わかっちゃいたけど、まぁそんなもんですよね。
純正のOリングではないので耐久性は未知数ですが、交換作業自体はクローザーの取り外しを加味しても30分もかかってないので、仮に1年後に交換となってもそれほど手間にはならなと思いますし、まぁ数年は余裕でもってくれると思います(笑)
そんなわけで、その後もドアクローザーはちゃんと作動しております!!
この記事がどこかの誰かのお役に立てれば嬉しいです♪ 今回もご視聴ありがとうございました~!