【1億円でも売りません】#22 日産スカイライン「ケンメリ」2000GT 受け継いだ祖父の愛車
祖父のケンメリ受け継ぐ25歳 「栃」ナンバーにこだわり
栃木県在住の25歳自動車エンジニア、タツキさんの愛車は昭和48年式の日産スカイライン2000GT、通称「ケンメリ」です。
この呼び名は当時のCMの「ケンとメリーのスカイライン」というキャッチフレーズが由来となっています。
タツキさんはこのクルマを亡くなったお祖父様から4年ほど前にゆずり受けたとのこと。
お祖父様は元警察官で、当時これの4ドア版である「ヨンメリ」がパトカーとして導入された際に一目惚れしてこのケンメリを購入したのだとか。
新車時からの「栃」ナンバーにこだわり、これを引き継ぐために栃木県の会社に就職したのだと語ります。
50年経過もノンレストア 綺麗なサイドビュー
緑色の外装と、明るい茶色の内装の組み合わせがお気に入り。
これは初期モデルにしか存在しない組み合わせで、後のモデルは内装が黒のみなのだと教えてくれました。
サーフラインと呼ばれる綺麗なサイドビューが印象的で、ピラーレスハードトップならではの開放感も魅力です。
このボディ、製造から50年が経過したとは思えない美しさですが、なんとノンレストアとのこと。
絶好調の走り 一生乗るため予備エンジンも
ラインオフ時のまま何も触っていないというエンジンも絶好調、東北道や新東名の120km/h区間でも余裕の走りです。
2Lの6気筒エンジンならではの軽快な吹け上がりとそのサウンドが官能的でした。
燃費は街乗りで10km/L弱、高速で14km/Lとのことで、現代のクルマとも大きく変わらないそう。
1億円積まれても売らないと豪語するタツキさん、盗難対策もバッチリで本人でもクルマを出すのに最低15分かかるほどの念の入れようです。
一生維持し続けるために予備のエンジンも保有しており、その愛着ぶりが伺えました。