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韓国の昨日の新規「コロナ感染者」 50万人台を超え、62万人!

辺真一ジャーナリスト・コリア・レポート編集長
韓国「コロナ対策本部」会議(出所:同対策本部)

 昨日(16日)の本欄で「一日の感染者が40万人を突破し、50万人に迫る!」との見出しで韓国(人口5134万人)の新型コロナウィルス感染状況の悪化について触れたが、今朝の韓国中央防疫対策本部の発表によると、昨日(16日)の新規感染者はなんと、50万人を遥かに超え、62万1328人に達していた。

 首都・ソウルの感染者も前日(8万1395人)よりも4万6980人増の12万8375人と過去最多となり、累計で198万4953人となった。

 一気に50万台を飛び超え、60万台に跳ね上がった理由について防疫当局は前日に漏れた感染件数(約4万人)がこの日の集計に加算されたことによるものと説明しているが、それにしてもあっという間に50万人を越え、60万人に達したのは尋常ではない。

 韓国の新規感染者は一昨日(15日)の40万741人が過去最多だったが、昨日はこれを22万587人も上回ったことになる。これにより、全国の感染者は累計で825万592人。およそ韓国人の6人に1人は感染したことになる。

 今年の一日の最多感染者を月別でみると、1月は25日の1万310人、2月は22日の17万1452人だった。ところが、3月になると、1日に21万9241人、8日に34万2446人と10万単位で増え、そして僅か1週間でその約2倍の62万1328人に増えてしまった。

 感染者急増の原因についてはソーシャルディスタンスを段階的に緩和してきたことによる影響や「ステルスオミクロン」と言われている伝播力の高い新型のオミクロン株「BA.2」の拡散を指摘したが、防疫当局が14日から病院やクリニックで受けた専門家用迅速抗原検査で陽性が出た人はPCR検査をしなくてもコロナウィルス感染者に分類されたことが最も大きな理由とみられている。

 気になるのは死亡者と、重症者、そして自宅治療者の数である。

 昨日の死亡者は前日(164人)の約2.6倍にあたる429人と、過去最多を記録した。これにより死亡者は累計で1万1481人となる。

 死亡者も月別でみると1月は18日の74人、2月は27日の114人が最多だった。

 一方、重症者は逆に前日(1244人)よりも85人減り、1159人となった。

 重症者は3月7日まで三桁をキープしていたが、8日に四桁(1007人)になって以来、連日増え続け、連日最多を記録していたが、昨日減ったのはその分、死亡者が増えたことに伴うもの。防疫当局はこのままの推移だと、今月28日頃には1800人に増えると予測している。

 全国の重症病床稼働率は前日よりも1.4%上がり、65.6%。自宅治療者は前日よりも31万2573人増え、累計で192万5759人となった。重症病床稼働率も1か月前(20.1%)の3.2倍となった。

 ワクチン接種率は3月16日現在、1回目が87.5%、2回目が86.6%である。3回目は前日よりも1ポイント増え、62.8%(約3221万人)となった。

(最悪の韓国の「コロナ感染状況」 一日の感染者が40万人を突破し、50万人に迫る!)

ジャーナリスト・コリア・レポート編集長

東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て1982年朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動。98年ラジオ「アジアニュース」キャスター。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。「もしも南北統一したら」(最新著)をはじめ「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「韓国経済ハンドブック」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など著書25冊

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