【DMJ】故郷の“風”をサウンドに織り込む第2楽章の始まり(伊佐津さゆり“信州ジャズ”)
富澤えいちが足を運ぶ直前に、“ジャズの醍醐味”と言われているライヴの“予習”をやろうという“出掛ける前からジャズ気分”、略してDMJ。今回は、伊佐津さゆりの“信州ジャズ”プロジェクトによるライヴ。
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出身地である信州での音づくりにこだわり続けているピアニストの伊佐津さゆりが、アルバム第2弾を仕上げて記念ライヴを開催する。
伊佐津さゆりは武蔵野音楽大学ピアノ専攻と並行して早稲田大学モダンジャズ研究会に所属していたというクラシックとジャズの“両刀使い”。結婚を機に故郷・安曇野へ戻り、風景や情景をモチーフにした創作活動を始めるうちに“信州ジャズ”というテーマ性のあるオリジナリティ豊かなサウンドへのアプローチが固まっていったようだ。
“信州ジャズ”プロジェクトは2012年に旧知の平井景(ドラム)の協力を得て活動を開始し、すぐにアルバム『Field』を制作している。
今年5月に行なわれたライヴも拝見したのだけれど、そのときにレコーディングを計画しているアナウンスがあり、プログラムも『Field』からではなく新曲が多いなど、“信州ジャズ”というテーマが伊佐津さゆりにとって音楽を生むための心地よい“器”になっていることをうかがわせるものだった。
新作『Gift』は安曇野のカフェに観客を入れてのライヴ・レコーディングとなったもようで、彼女が感じる“信州の空気と風景”とサウンドのマリアージュを具現した興味深いもの。
ライヴでは“信州ジャズ”がサウンドに詰め込もうとした“信州の空気と風景”がどのように表現されるのかを楽しみにしたい。
では、行ってきます!
●公演概要
伊佐津さゆり“信州ジャズ”
〜2ndアルバム『Gift』先行リリース・ライブ〜
10月5日(日) 開場 17:00/開演 18:30
会場:ブルース・アレイ・ジャパン(目黒)
出演:伊佐津さゆり(ピアノ)、坂上領(フルート)、平石カツミ(ベース)、平井景(ドラム、プロデューサー)