20戦全勝16KOのスーパーウエルター級世界ランカー
19戦全勝15KOでWBCスーパーウエルター級7位にランクされるヘスス・ラモス(22)と、16戦全勝10KOのジョーイ・スペンサー(22)との無敗対決は予想以上に差があった。
7ラウンド1分25秒、スペンサーのセコンドが、レフェリーのトニー・ウィークスに棄権を申し入れ試合終了となった。
ラモスは試合開始早々から、スペンサーのプレッシャーをいなし、強烈な左ショートフックを放った。1ラウンドにスペンサーからダウンを奪う上々の滑り出し。ラモスのパワーパンチは、スペンサーを147対47で上回り、大きな勝因となった。
スペンサーは終始、インサイドでの戦いを挑んだがラモスの攻撃を止めるには至らなかった。5ラウンド以降のダメージは深刻だった。
勝者は言った。
「ダウンを奪ってから、自信を深めた。それで手数を出せた。ゲームプラン通りに運べたね。調子もよかった。僕は、本当にいい感じだったと思う。1ラウンドのダウン後、パワーに頼り気味になったので、時間をかけ、ジムで練習したことをすべてやり直したよ」
ラモスは、154パウンドでタイトルを狙うそうだ。彼は結んだ。
「この機会を与えてくれたスペンサーに感謝したい。彼はハートのある素晴らしい選手だ。またこういうファイターと戦えば、良いエンターテイメントになるよね」
これまで、咬ませ犬との試合が多かったラモスだが、本物への一歩を踏み出したか。