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【大崎市】今話題の"相続登記の義務化"一体なんなのそれ?専門家に聞いてみたら意外と他人事じゃなかった

ささキジ宮城県記事に特化したWebライター(涌谷町・大崎市担当)

みなさんどうも。ささキジです。

4月からとあることが変更されました。

意外と他人事じゃなくて、いずれは考えていかないとダメだよねってやつ。

その詳細を知るために

私の方満を辞して、いろんな登記とか書類作成とか難しいことをいろいろやってくれる司法書士事務所に来ています。

場所は大崎市古川にある司法書士新沼則男事務所。

まさか自分がこういったかっちりしたところにくるとは思わなんだ。

気になる今回の記事の内容は…

【相続登記の義務化】

難しい漢字がたくさん並んでますね。すごくわかりやすくいうと誰かが亡くなったときに、その人が持っていた建物とか土地は誰に引き継がれたの?的なやつを記録するというもの。

それが2024年4月1日から義務化されたんだと。

でもそんな情報だけじゃ全然意味がわからない。何がどうで、どうが何なの?状態になりますよね?そう思うの私だけじゃないですよね?

詳しく話を伺っていく

なので、そういう類のことをよくわかっていない私が、司法書士新沼則男事務所の新沼則男さんに詳しく話を伺っていこうと思います。

ささキジ:「この家は!この土地は!俺のだ!〇〇さんから相続されたんだ!というのを国の機関的なところに記録するというのが登記だっていうのはなんとなくふわっとわかります。今回はそれが”義務化”ということで…つまり、やらなきゃあかんよ!と国が言い始めた感じであってますか?」

新沼さん:「大体合ってますね!じゃあなぜ義務化されたのかというと、所有者が亡くなったのに相続登記がされないことによって、登記簿を見ても所有者が分からない「所有者不明土地」が全国で増加してるからなんですよ。義務化なので今後は相続人が土地の取得を知ってから3年以内に登記を申請しなければなりません。違反すると10万円以下の過料に処されます。」

こわ。やだぁ。知らなかったらお金むしり取られちゃうよ。

ででで、所有者不明土地があるのがなぜ問題なのかというとこんな感じ。

つまり「なんかあったとき」にいろいろとややこしくなってめんどくさくなる。

真面目な話だと、東日本大震災のときに所有者不明の土地がたくさん出てきてしまい復興が遅れてしまったということが背景としてあるとのこと。

だから義務化しましょうということらしい。

新沼さん:「もし仮に相続登記がされていないとわかっている方がいるのなら、早めに行動したほうがいいですね。義務化されたから急げ!ではなくて、相続登記を放置しすぎると相続人が20人、30人と雪だるま式に増えてしまってどんどん大変になってしまうからなんですよ。」

登記するためには相続人全員が印鑑証明書などの書類を添付する必要があるので、

「俺こいつのこと全然知らねぇ。もはや他人だよ!」

くらいの関係の人にも声をかけたり、探して回らなくてはいけないんだそう。

相続登記が大変になってしまう例

上記の画像のように、父親が亡くなり、母親息子に土地が相続される。

よし!じゃあ相続登記するかというときに、いろいろ調べてみると亡くなった父親の認知された愛人との子がいることが発覚。

認知されている以上親と子という証明が法律上でされているので、その人も相続人なんです。

※(紛らわしいから補足するけど、相続人とは実際に土地や家を相続した人じゃなくて、相続される権利を持つ人のことを指すよ)

なので全然知らない認知された愛人との子にも相続登記の承認と印鑑証明とかの書類をもらわなくてはいけないんです。

新沼さん:「もし急に私はあなたの父親の腹違いの子供です。という方から「印鑑証明とかもろもろの書類と、相続登記の承認をください!」と手紙がきたり電話が来たら…どうですささキジさん?」

ささキジ:「"詐欺"やん。どう考えても"詐欺"にしか思えねぇ。」

新沼さん:「ですよね!こういったパターンは珍しいのですが、例えば大正とか昭和から相続登記してないよ!となるとこれよりももっととんでもないことになります。」

なるほどなるほど。

相続登記をスムーズに行うためにこれからの自分達ができること

新沼さん:「相続人が多数いる場合は遺言をちゃんと残すことだよね。もちろん状況やタイミングにもよりますけどね。」

ささキジ:「あー。なるほど。ちなみに相続人もみんな亡くなってしまってて、一族が途絶えてしまった場合の土地などはどうなるんですか?」

新沼さん:「最終的に土地は国にかえることになりますね。そのケース以外に、相続されたけど自分には必要のない土地だから国に返します!ということもできるんですけど、いろんな要件をクリアしなくちゃなかったりお金がかかったりでNGの場合もあります。」

ささキジ:「国にかえすのに金取るの?やば。あげるって言ってんのに。お金取るんだ。やば。」

ささキジ:「ちなみに相続されたこともよくわかってなくて、相続登記の際に溜まった固定資産税を支払わなくてはいけない。みたいなパターンってあるんですか?」

新沼さん:「それはほぼほぼないです!国は税金を取りっぱぐれるようなことはしませんからね!名義人が亡くなった際は同居していた方や相続人などを探して、相続人代表者に対して納付書を送ると思いますよ。相続されたこともよく分かってなかったパターンだと、税金のかからない非課税の土地だとそういったケースはあります。」

ささキジ:「取りっぱぐれるようなことはしない。すげぇ説得力。ニートだった時しっかりと来たもん。年金の手紙。」

ド直球な質問をしていきます

ささキジ:「話を聞いた感じだと、相続人が多くなければ自分達でもできそう。

でも相続人がごっちゃごちゃになってしまっている時は、多分司法書士さんの力を借りる必要があるかなと思っていて。ぶっちゃけいくらかかります?」

新沼さん:「一概には言えなくて、人数によりますね。農家さんとかだと土地を多く持ってるので高くなる傾向はあります。そう言った部分をクリアにするためにもうちでは料金形態は明確に出させていただいています。」

司法書士新沼則男事務所の料金表はこちら

ささキジ:「明確に料金表出しちゃうんですね!勝手にそういうものってない業界だと思ってました。」

新沼さん:「確かに料金を明確に出しているのは珍しいかもしれないですね。うちは来てくれる方に安心してほしいという思いもあるので、見積もりも出させていただいてます。昔はこういう料金って報酬規定があって統一されてたんですよ。それが平成15年4月1日以降は報酬が自由化されたんです。」

ささキジ:「価格競争が起きそう…「あそこの野郎えらい安く出しやがって!!商売あがったりだよ!くそったれが!」みたいなのってあるんですか?」

新沼さん:「ないですよ!そもそも他の事務所さんがいくらでやられているかなんてわからないですよ!もともと報酬規定があったので、それに沿った値段になっているとは思いますよ。」

言いづらいことまで聞いてしまいました。新沼さんありがとうございます。

今回いろいろお話をしてくれた新沼さん。

どんなことにも真摯に向き合って質問に答えてくれました。私のしょうもない質問にも笑顔で対応。

もし相続登記で困っていることがあったらホームページから直接問い合わせが可能なのでぜひ相談してみてください。

施設詳細

名称:司法書士新沼則男事務所

アクセス:宮城県大崎市古川旭6丁目4−12

電話番号: 0229-22-5221

相談がある場合はホームページから24時間受付対応

宮城県記事に特化したWebライター(涌谷町・大崎市担当)

コミュニケーション能力、謎で無駄な企画力、独特な感性をフルに駆使し宮城県に関する記事を量産していています。特に"人"に焦点を当てた取材記事がめっぽう好きです。心の中でツッコミを入れながら読むと私の記事は輝きを帯びます。現在はフリーのウェブライターと宮城のローカルメディア【ミヤキジ】を運営しています。

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