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好調フランス代表のジョナタン・ダンティ、日本代表をどう見た?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
取材に応じるダンティ(筆者撮影)

 ラグビー日本代表は現地時間11月20日、世界ランクで8つ上回る2位のフランス代表に17―35と敗戦。勝ったフランス代表でインサイドセンターを務めたジョナタン・ダンティが、日本の報道陣の取材に応じた。

 ミックスゾーンに数分間、現れたダンティは、にこやかに自軍の出来や日本代表の特徴について伝えた。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

——この試合におけるフランス代表の出来をどう捉えますか。

「先週、日本代表はイングランド代表に大敗していますが(現地時間12日、ロンドンのトゥイッケナムスタジアムで13―52と大敗)、最初の50分ほどはかなりよくやっていた(前半のスコアは6―24)。そして今週は素晴らしい試合をした。今夏、日本で試合をした際も(7月に2連戦をおこない全勝)、日本代表は成長したと感じました。

私たちで言えば先週、南アフリカ代表と試合をしていました(現地時間12日、30-26で勝利)。南アフリカ代表と日本代表とでは、かなりスタイルが違います。南アフリカ代表はダイレクト(1対1のコンタクトが多い)。日本代表はかなりボールを使う(パス、キックを多用する)。この試合はかなり特別な試合でした」

 異なるタイプのチームと試合を重ねてきたこともあり、対応に苦慮した様をにじませた。確かにこの日のフランス代表には、攻め込んでからのエラーもなくはなかった。

——日本代表の攻撃には。

「私たちはかなり危険な目に遭いました。15メートル区画の狭いエリアでかなりプレッシャーを受けた。

我々はモールでトライを獲れると考えましたが…(日本代表が首尾よく抑えていた)。日本代表はよくやったと思います」

——日本代表には、フランスでプレーした松島幸太朗選手がいました。

「ベンチスタートだったことには驚きました。彼とこのような形で会うと思いました。彼は独特なプレーの仕方をする。彼のおかげで日本代表の攻撃はうまくいったと思っている。シオサイア・フィフィタ選手を含め両ウイングがよく、我々は厳しい状況に置かれました」

 テストマッチ13連勝と好調を維持するフランス代表のチャンスメーカー。戦前に日本代表をどう見立てていたかを、暗ににじませた。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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