前年の王者が再びポストシーズンへ。これまでの王者はどの時点で敗れ、ワールドシリーズ連覇を逃したのか
ヒューストン・アストロズが、ワールドシリーズ連覇への第一関門を通過した。9月21日の白星により、ポストシーズン進出が確定。ここから、オークランド・アスレティックスに追い抜かれて地区優勝を逃したとしても、2枠あるワイルドカードのどちらかをゲットする。
ただ、アストロズが再び頂点に立つまでの道のりは、まだまだ長い。地区首位のままレギュラーシーズンを終えても、そこから11勝しなければならず、ワイルドカードの場合は12勝が必要だ。ワールドシリーズ連覇は、1998~2000年のニューヨーク・ヤンキースを最後に途絶えている。
ヤンキースはあと2アウトまで迫りながら4連覇を逃し、その後の16チーム中9チームは、ポストシーズンにたどり着くことすらできなかった。2014年のボストン・レッドソックスに至っては、前年から一転し、地区最下位に沈んだ。
ポストシーズンに進出した7チームのうち、ディビジョン・シリーズで姿を消したのは、2002年のアリゾナ・ダイヤモンドバックスと2005年のレッドソックスしかなく、2007年以降の5チームはいずれもリーグ・チャンピオンシップ・シリーズへ進んだ。けれども、その5チームのなかでワールドシリーズまでいったのは、2009年のフィラデルフィア・フィリーズだけだ。
ちなみに、1998~2001年のヤンキースを含め、21世紀のリーグ連覇は4度を数える。ヤンキースの他には、フィリーズ(2008~09年)、テキサス・レンジャーズ(2010~11年)、カンザスシティ・ロイヤルズ(2014~15年)が達成した。今秋、リーグ連覇がかかっているのは、アストロズとロサンゼルス・ドジャースの2チームだ。ドジャースのポストシーズン進出はまだ確定していないが、アストロズと同じく、地区首位を走っている。