【京都市上京区】境内に多くのだるまをまつる「だるま寺」
先日、京都国立博物館で開催中の「特別展 雪舟伝説」に行き、
達磨の絵(慧可断臂図)を見てきたので、
「だるま寺」として知られる「法輪寺」(ほうりんじ)に行ってきたのでした。
「達磨」と聞くと、通常はあの赤くて(赤とは限りませんが)丸い張り子の玩具を思い浮かべますが、実は達磨は実在した人物です。
達磨は5世紀後半から6世紀前半の人。南インドの王子として生まれましたが、仏門に入り、般若多羅から教えを受けまた。
中国に渡って禅宗を伝えたことから、中国禅宗の初祖とされています。
のちにその教えは、日本の仏教にも大きな影響を与えました。
達磨は嵩山少林寺において、壁に向かって9年坐禅を続けたとされています。
それがのちに座禅によって手足が腐ってしまったという伝説となり、玩具としてのだるまが生まれました。
日本には「達磨寺」という寺号(お寺の正式な名称)のお寺が各地にあります。
寺号とは別に通称として「だるま寺」と呼ばれるお寺も各地にあり、京都市上京区の法輪寺もそのひとつです。
法輪寺は、臨済宗妙心寺派の寺院です。
敗戦直後の1945年(昭和20年)に「起き上がり達磨堂」を建立したことから「だるま寺」として知られるようになりました。
起き上がり達磨堂は、日本の戦後復興を祈念して建立されました。
三国一を称する起き上がり達磨をはじめ、奉納された約8,000体もの達磨をまつります。
こうして見ると、実に様々な達磨があります。これだけあると圧巻ですね。
節分には、多くの人が参拝に訪れるそうです。
ちなみに京都には、嵐山にも「法輪寺」という「十三まいり」で有名な真言宗のお寺がありますが、こちらはの別のお寺ですので、お間違えのないよう。
京都国立博物館の「特別展 雪舟伝説」は、いよいよ会期残りわずか。2024年5月26日(日)までの開催です。
京都国立博物館「特別展 雪舟伝説」
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法輪寺(だるま寺)
住所/京都市上京区行衛町457
電話番号/075-841-7878