仙台 6月としては約40年ぶりに3日連続真夏日 梅雨の今後の傾向は?
梅雨入りしたのにカラッとした暑さ
きのう6月11日(木)に東北南部の梅雨入りが発表されたばかりですが、きょう12日(金)の宮城県は青空が広がり気温も上がりました。
きょうの仙台の最高気温は32.0℃。これで仙台は3日連続で30℃以上の真夏日です。梅雨が明けた後の真夏なら珍しいことではありませんが、6月に3日も真夏日が続くのは1979年以来、実に約40年ぶりのことになります。
しかもきょうの最高気温の分布をよく見ると、東北地方で真夏日になったのは宮城県の周辺のみです。この地域が暑くなった原因は日本海に進んできた高気圧です。
きょうは日本海の高気圧から西風が吹き込み、それが奥羽山脈を吹き降りる時に気温の上がるフェーン現象が起こったため、真夏日の所が多くなりました。
同時にこの高気圧によって梅雨前線が南へ押し下げられ、湿度は下がりました。仙台の最小湿度は、梅雨入りの発表されたきのうは58%だったのに対してきょうは28%。まるで季節が初夏に戻ったようなカラッと乾いた空気に包まれました。
カラッとした晴天も ヒンヤリした曇天も 高気圧次第
きょうは気温「高」湿度「低」という状態でしたが、6月下旬になるとこれが逆転。気温「低」湿度「高」の状態になりそうです。
きのう仙台管区気象台が発表した1か月予報によると、6月20日からの1週間の気温は、東北日本海側で「平年並みか低い」太平洋側で平年より「低い」予想で、特に太平洋側で気温が低くなる予想です。
この気温が低くなる理由は、オホーツク海高気圧からの「やませ」と呼ばれる海風です。
6月下旬はオホーツク海に高気圧がやってくる見込みです。ここに高気圧がやってくると、きょうとは反対に、冷たく湿った海風が送り込まれます。宮城県では気温が低くなり、天気もどんよりした曇り空になることが多くなります。
きょうのカラッとした晴天とは反対に、今月下旬はヒンヤリとした曇天がやってくるかもしれません。農作物の管理にはご注意ください。
【参考資料】
気象庁 全般季節予報支援資料 1か月予報 2020年6月11日