温泉はもはや旅館レベル! 源泉かけ流しの「ビジネスホテル」5選
出張などで使い勝手のよいビジネスホテル。どうせ泊まるなら「温泉付きビジネスホテル」がいいと考える人は少なくない。
実際、温泉の付いたビジネスホテルは年々増えている印象がある。
しかし、残念ながらビジネスホテルにとって、温泉はあくまで「おまけ」なので、源泉の質という面ではいまいちであるケースが多い。循環ろ過され、温泉の個性は失われている。
一方で、数こそ少ないが、源泉かけ流しのビジネスホテルも存在する。温泉の質に限れば、温泉旅館並みの源泉を提供するホテルもある。
そこで、今回は「源泉かけ流し」にこだわったビジネスホテルを5カ所紹介したい。
ふく井ホテル(北海道)
帯広駅前にある老舗ビジネスホテル。帯広駅周辺はビジネスホテルの激戦区で、温泉付きのホテルも複数あるが、「駅前唯一のかけ流し」を謳う。実は帯広駅周辺は、温泉ツウにも評判なモール泉が湧くエリア。なかでも、宿泊者限定であるふく井ホテルの温泉は自家源泉で、鮮度の高いモール泉がどかどかとかけ流し。この湯のためにわざわざ訪れる価値がある。
はぎ苑 別館 The H(山形県)
長井市にある卯の花温泉「はぎ乃湯」に併設されたアパートメントタイプのホテル。ビジネスパーソンの短期・中期の出張ニーズを満たすために、部屋にはキッチンもついている。温泉は黄色をおびたモール泉。露天風呂はかけ流しで、穴場ともいえる名湯。
ホテル1‐2‐3甲府・信玄温泉(山梨県)
交通量の多い国道沿いの市街地に位置しながらも温泉が付いている。質の高いモール泉が勢いよくかけ流しにされているだけでも感動だが、湯船の数や設備も充実している。このエリアには、ほかにも「甲府昭和温泉ビジネスホテル」など温泉がすばらしいビジネスホテルが多く、温泉好きにも人気のエリアだ。
シルクイン鹿児島(鹿児島県)
鹿児島中央駅から徒歩5分の距離に位置するビジネスホテル。筆者が鹿児島中央駅周辺に投宿するときは必ずここと決めている。自家源泉の塩化物泉はかけ流し。周辺は飲食店やコンビニも充実していて便利。駅やバスターミナル、フェリー乗り場へのアクセスもよいので、同ホテルを拠点に他の温泉地に足を延ばしてもいいだろう。
ホテルエール(大分県)
日本一の温泉都市である別府は、ビジネスホテルの温泉も源泉かけ流しである。別府湾に面したホテルで、厳密にはビジネスホテルではないが、宿泊の気楽さやリーズナブルな料金から、ビジネスユースも多いと思われる。屋上の露天風呂は景色もすばらしい。別府駅や商店街から近いのも便利だ。