【精神科医が解説】なぜHSPは電話が苦手?(3つの対処法)
こんにちは!精神科医のしょうです。
日々多くのhspさんと交流しますが、電話の対応がどうしても苦手という方が多くいらっしゃいます。
hspさんの中には電話の着信音がなっただけで、緊張してしまうという方もいらっしゃるんですね。
なぜこれほど、hspさんは電話の対応が苦手なんでしょうか?
それは電話対応がhspさんにとって他の人よりも疲れや焦り、不安つながりやすいため
と考えられます。
では今日はhspさんと電話の対応について、もう少し詳しく一緒に考えて行きましょう!
HSPさんが電話が苦手な理由
1.考えをまとめてすぐに返答しないといけない事に緊張や不安を感じるため
電話の対応をしていると問い合わせをを受けた時に、考えや相手の疑問をすぐにまとめて
返事をしなければいけませんよね。
この考えをまとめてすぐに言葉にするという事に対して、hspさんは苦手意識を感じる方が多いと思います。
なぜならhspさんは、自然と相手の事を気遣ってあげることができとても慎重に言葉を選ぼうとするからです。
そのため少しでも相手に分かりやすく、「この言い方だと誤解を与えてしまうかも」などと考え始めてしまうと、考えをまとめないといけないのにさらに頭の中が混乱してしまいます。
こんなことから、すぐに自分の考えをまとめて相手に伝える必要がある電話対応が苦手と感じてしまうhspさんが多いんですね。
2.相手の口調や電話越しの感情に疲れてしまうから
電話の対応をしていて、こんな人を経験したことはありませんか?
- いきなり相手が怒っていて怒りをぶつけてくる人
- こちらがイヤな思いをしてしまうほど口調がきつい人
仕事だと、こんな人の相手をしなければいけない事がありますよね...。
特にhspさんにとって、感情は大きな影響を受けますし、怒りという感情は大きな刺激になるので、電話越しでも相手の感情をぶつけられる事は大きな疲れになります。
そのため「電話対応=嫌な事」、「とても疲れるモノ」といったイメージがついてしまい
苦手意識を持ってしまうんですね...。
3.同時進行により焦りを感じてしまうから
電話対応をすると、
「相手の事を理解しようとしなければいけない」
「メモを撮る必要もあるかも」
「場合によっては調べて相手に伝えなければいけない」
などなど、どうしても同時進行をする事が求められますよね。
この同時進行がhspさんにとって大きな焦りになってしまうんです。
なぜならhspさんは一つの事を深く考えるといった特徴があるからです。
そのため、一度に様々事を考えて処理することがとても苦手なんですね。
その結果として電話対応による同時進行に焦りを感じやすく、苦手意識を持ちやすい理由になります。
以上の3つの理由により、hspさんにとって電話対応は相性が悪く、苦手意識を持ってしまうのも仕方ない事なんですね。
ですが、仕事でどうしても電話対応が必要というhspさんもいらっしゃいますよね...。
次の項目ではそんなhspさんにオススメの対策をご紹介したいと思います!
電話での対応が苦手なhspにオススメの対策3選
1.自分が思っているよりもゆっくりとしたスピードで話してみる
緊張や不安を感じながら喋っていると、どんどんと話すスピードが上がってしまいよけいに頭の中が混乱してしまったなんて経験はありませんか?
人は緊張すると無意識のうちに、話すスピードが早くなると言われています。
なので
自分が思っているよりもゆっくりと話す事を意識
する事が大切なんですね。
そうする事で、心にも余裕が生まれますし、頭も冷静になれると思います。
緊張と不安でいっぱいの状態よりも余裕で冷静の時の方が考えもまとまりやすいですよね♪
すぐに試せる方法だと思うのでぜひ試してみてくださいね♪
2.受話器を耳から少し話したり、音量のボリュームを下げてみる
こちらがどれだけ対策していても、いきなり怒られたり、感情的な言葉をぶつけられる事は残念ながら防げませんよね...
ですが少しでも、こちらに影響を受けないように工夫する事はできると思うんです。
例えば、
- 受話器からいつもより耳を話て対応する
- 電話機のボリュームを下げて耳に入る声を少しでも小さくする
こうする事で、少しでも自分が受ける影響を少なくしてしまいましょう。
本当に小さな対策かもしれませんが、hspさんにとってそれぐらい感情や刺激というものは
自分に与える影響が大きいんです。
なのでなるべく真正面から受けないような工夫を考える事はとても大切なんですね♪
3.マニュアルを作れそうならつくってみる
- メモをとる作業を少なくできる
- よく聞かれる質問を何度も調べなくてもよくなる
このようにマニュアルを作る事で、電話中の同時進行をなるべく減らす事ができますよね。
そして、この流れで進めていけば問題ないなとよけいな焦りや不安の防止にもつながりますよ♪
hspさんが電話の対応をするうえでとても大切な事が、どれだけやる事を減らすことができるかだと思います。
そうすることで、hspさんの気遣いや心配りといった長所が活かせる余裕につながっていきますよ♪
わからない事があれば、自分だけで無理に対応しようとしない
苦手な電話対応なるべく早くその場で終わらしたいですよね。
でも、自分では分からなかったり判断が難しいという事もきっとあると思います。
そんな時にhspさんは上司や同僚の迷惑になると考えて、相談がしずらいなあと考えてしまう方も多いんですね。
ですが相談せずに、一人で抱え込んでしまうのはプレッシャーを感じやすいhspさんにとってとても危険な事なんです。
なので、
「わからない時は相談して返答をしてもよい」
と勝手に自分ルールを作ってしまうのもオススメです。
そうする事で、逃げ道を作ることができますし、何かあったら相談しよう!
と気持ちの余裕にもつながりますよ♪
hspさんにとって電話対応は、他の人よりもどうしても負担を感じやすいです。
なので自分に厳しくし過ぎないように、自分に逃げ道をつくって電話対応をして欲しいと思います。
今回のお話で、hspさんの心が少しでも楽にあれば嬉しいです。
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