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4月5日に三浦春馬さん主演『天外者』全国特別上映!これは考えてみればすごいことだ

篠田博之月刊『創』編集長
映画『天外者』4・5特別上映を告知した公式HP(筆者撮影)

4月5日『天外者』特別上映が決定!

 今年はどうなるのかやきもきしていた三浦春馬ファンも多かったと思うが、4月5日の春馬さんの誕生日を記念して全国で映画『天外者』が上映されることが発表された。この映画が公開されたのは2020年12月。その年の7月に三浦さんが他界するという衝撃の事件があったのだが、それ以降、毎年12月の公開記念と4月の誕生日記念にこの映画が上映されてきた。それも一部の映画館でというのでなく、今年も公式サイトを見ればわかるように、全国のかなりの規模での公開だ。これはとても異例ですごいことだ。

 もうあの事件から3年半を経ているのに、いまだに春馬さんを慕う「春友」さんたちの思いがこういう形で結実するという事態になっているのだ。ちなみに今年4・5の上映館が公表された公式サイトは下記だ。

https://tengaramon-movie.com/

2023年には『太陽の子』も京都で特別上映

 このヤフーニュースでも報告したが昨年2023年には三浦春馬さんの映画『太陽の子』も市民投票などによって第1回京都映画賞を受賞し、10月11日に京都市役所前で特別上映された。この映画も2021年公開で、何年も経ってこんなふうに特別上映されるというのも異例のことだ。

 詳細については下記の記事を見てほしい。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/06d397e7b586f678898a205838b40e956608ab72

三浦春馬さんの映画をめぐる様々な取り組み!11月11日からはシネ・ウインド「秋の春馬まつり」も

2023年10月の京都市役所前の上映(春友さん撮影)
2023年10月の京都市役所前の上映(春友さん撮影)

全国の春友さんたちの連携の輪

 この記事では、昨年11月の新潟の映画館「シネ・ウインド」での「秋の春馬まつり2023」も事前紹介した。こちらも無事に開催されたのだが、驚いたのはこのヤフーニュース記事が影響したのかわからないが、全国の春友さんから映画館に花束や記念品が届いたことだ。例えば写真にある春馬ちょうちんだ。このあたりの春友さんたちの結束というか思いの強さにはいつも驚かされる。

  春友さんたちが発注して作った春馬ちょうちん(シネウインド提供)
  春友さんたちが発注して作った春馬ちょうちん(シネウインド提供)

  三浦春馬さん著『日本製』で紹介されていた春馬たこ(シネ・ウインド提供)
  三浦春馬さん著『日本製』で紹介されていた春馬たこ(シネ・ウインド提供)

今年も土浦でのバルーンや花火大会が

 昨年まで4・5を記念して行われていた土浦でのバルーンイベントなども、準備や費用が大変だというので昨年で終了とされたが、ぜひ続けてほしいという声が多いため、今年も行われるという(3月30日→予備日3月31日。大きなイベントとしては土浦の花火大会もあるし、東京湾でのBIRTHDAYクルーズも予定されている。

 春馬さんの出身地である土浦の映画館「土浦セントラルシネマズ」はいまや全国の春友さんたちの聖地巡礼のメッカだが、一時ほどの集客はないものの、今も春馬さんの映画を上映し続けている。

 4・5には土浦や東京だけでなく、関西でもたくさんのイベントが予定されている。よく知られているのは滋賀県の春友さんが経営する旅行会社のイベントだ。

https://joshitrip.net/joshi_tours

 またミュージシャン堀内圭三さんが主宰するYouTube配信「ほっこりカフェ」は

今年は何とバスをチャーターして春馬さんの映画『森の学校』の舞台となった地を訪れるという。

 三浦春馬応援プロジェクトも今年も「CandleNight -4th-」を開催すると呼びかけている。

https://www.haruma-cheering.net/

「4・5をあなたはどう過ごしますか」

 月刊『創』(つくる)で「今年の4・5をあなたはどう過ごしますか」と春友さんたちに呼びかけたところ、たくさんの情報提供があった。一部を紹介しよう。

●毎年、春友さんの力で春馬くんバースディに、土浦新港で開催される「ハート花火2024 3月30日開催」を、今年は生で見て、この目に焼き付けたくて、見に行く予定です…感動して泣いちゃうかもです…泣

 昼間の、花火までの時間に、春馬くんが、いつも行っていた神社やMVロケ地、真鍋小学校の桜も見に行ければと思っています…(桜散らないで〜と祈りつつ…)

 そしてバースディ当日は家で、綺麗なお花を飾って、春馬くんが大好きだったエクレアを彼の笑顔を思い浮かべながら食べて、そして夜には、これもまた春馬くんが、大好きだった秋鹿酒造さんの奥鹿というお酒を春馬くんを想いながら飲もうと思っています…両日共に春馬くんを近くに感じられる穏やかな日になりますように… (れいりん)

●あの日から3年半以上が経過しても、4月5日に限らず春馬さんの節目の日は仕事はしないと決めています‼️

 休むことさえままならなかった春馬さんが、命がけで教えてくれたことから学ばなければと。そしてその日は、感謝を込めて春馬さんのために使おうと。

 物理的な胸の痛みは少なくなったけれど、春馬さんを思わない日はありません。何か新しい情報がわかる度に、また新たな疑問が加算されていく気がして・・

 今年の4月5日もきっとある映画の特別上映を鑑賞し、その前後に、超能力はおろか、ちょ能力もないけれど、しょうこりもなく春馬さんのマンション付近を通行人のふりしてうろつき、春馬さんが目にした風景を共有したいし、ふとした気づきや残留思念のカケラを探し、ゆかりの場所で食事かお土産を買って帰宅するつもりです。  ( NORIKO)

 春馬さんのあの事件から3年半。春友さんたちのいまだに続く思いと、それが『天外者』全国上映など大きな形となっている現実には驚くばかりだ。

https://www.tsukuru.co.jp/

月刊『創』

月刊『創』編集長

月刊『創』編集長・篠田博之1951年茨城県生まれ。一橋大卒。1981年より月刊『創』(つくる)編集長。82年に創出版を設立、現在、代表も兼務。東京新聞にコラム「週刊誌を読む」を十数年にわたり連載。北海道新聞、中国新聞などにも転載されている。日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長。東京経済大学大学院講師。著書は『増補版 ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)、『生涯編集者』(創出版)他共著多数。専門はメディア批評だが、宮崎勤死刑囚(既に執行)と12年間関わり、和歌山カレー事件の林眞須美死刑囚とも10年以上にわたり接触。その他、元オウム麻原教祖の三女など、多くの事件当事者の手記を『創』に掲載してきた。

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